第1回の昨年は52キロの軽量を生かした3歳馬のワンツー決着だったが、今年3歳馬の出走はドリームダークアイだけ。実績的に昨年ワンツーだった2頭ほどではなく、別定53キロでは今回は見送り。
昨年1番人気ながら、3歳馬2頭に競り落とされて4着に敗れたのがサンバビーン。中央からの転入初戦でまだ仕上がり途上だったようで、その後はノースクイーンカップと水沢・ビューチフルドリーマーカップを制し、狙っていたグランダム・ジャパン古馬シーズンのタイトルを獲得した。今回は道営記念(9着)以来の休み明けとなるが、レディスプレリュードJpnIIでも地方最先着の5着だったという実績から、ここでは素直にその能力を評価する。あとは今季初戦でどこまで仕上げてくるか。
相手には、昨年クビ差で2着だったジュエルクイーン。今年は56キロでの出走となる。昨年はその後、ノースクイーンカップ、ビューチフルドリーマーカップでは、それぞれ勝ったサンバビーンの2着、3着と力の違いを見せつけられた。今回は4歳になったことで斤量差は小さくなるが、休み明けの1200mを叩いた効果はありそう。
2歳時以来の門別復帰戦となるのがフィーリンググー。2歳時は栄冠賞2着、フローラルカップ3着など、その後の活躍が期待されたが、川崎移籍後、当初はC級でやや苦戦。しかし今年になってB級で3連勝と調子を上げてきた。前走しらさぎ賞のしんがり負けが気になるところだが、上位争いの力はあるとみる。
タイムビヨンドは2年連続で冬場を大井で過ごし、迎えるシーズン初戦。昨年3歳時は、北海優駿、王冠賞、ダービーグランプリいずれも2着と健闘したが、さらにほかにも2着があったようにあとひと押しが足りない。ここも連下候補まで。
兵庫から転入初戦となるのがリノワール。昨年は読売レディス杯2着、秋桜賞3着などで、グランダム・ジャパン古馬シーズンは惜しくも4位だった。まずはここは様子見。
昨シーズン北海道に戻ったクライリングは、道営記念トライアルなど2着が2回あったが、勝ち星からは久しく遠ざかっている。今季初戦のコスモバルク記念は8着だったが、牝馬同士なら上位進出も期待できそう。
◎1サンバビーン
◯3ジュエルクイーン
▲2フィーリンググー
△4タイムビヨンド
△6リノワール
△9クライリング
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19日、園田ののじぎく賞では、高知のディアマルコが、断然人気のクラトイトイトイと追い比べとなって競り落として快勝。そのディアマルコが2歳時の金の鞍賞では3着だったということだから、高知にはそうした全国レベルの馬がほかに何頭かいてもおかしくないということだ。
その金の鞍賞を制した2歳チャンピオン、ブラックビューティが本命。今回の出走メンバーのほとんどが、古馬C2またはC3でようやく勝ち負けか苦戦という実力。対してブラックビューティは、年明け後のC1戦で2着3回、4着1回と互角の勝負。土佐春花賞は2着だったが、勝ったキモンクラブは大井に移籍してしまった。ブラックビューティの実力が抜けていると見る。
相手はサプールコンゴ。土佐春花賞では2着ブラックビューティに2馬身半差の3着。その後古馬C3戦を連勝して、兵庫チャンピオンシップJpnIIはさすがに惨敗だったが、土佐春花賞当時より力をつけている可能性はある。
セイエスパーニャは、中央未勝利から転入して、2着、2着のあと3連勝。ここ2戦の勝ちタイムからもサプールコンゴあたりとは差がなさそう。
金の鞍賞2着、土佐春花賞4着だったハルノフェスタ、浦和から転入して古馬C1戦でやや苦戦のスティルフルらも連下では押さえておきたい。
◎5ブラックビューティ
◯10サプールコンゴ
▲9セイエスパーニャ
△1ハルノフェスタ
△8スティルフル
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このレース連覇がかかるのがコミュニティ。昨シーズンは、このあすなろ賞以降、ダートグレードを除けばすべて3着以内と好調を持続。先着を許したのも、ナムラタイタンやライズラインなど、重賞で常に上位を争う一線級の馬ばかり。今回はそうしたメンバーがいない楽な相手関係だけに、ここは負けられないところ。
怖いのは中央1000万から転入2戦目のオメガスパーキング。中央では1600メートルまでしか実績がないが、地方の1800メートル戦なら中央よりも流れがゆったりなだけに対応できるのではないか。前走皐月特別3着よりも上積みが望めそう。
モズは、昨年のみちのく大賞典2着以降は落ち込んで、特別でも馬券絡みがないという状況。そして冬休み明けの初戦こそ惨敗だったが、前走卯月特別ではドリームバスケットの2着と調子を上げてきた。昨年、このレースで接戦の2着から、芝のかきつばた賞を制したように、この時期は調子がいいのかもしれない。
シャークは今回が7歳にしての重賞初挑戦だが、昨シーズン、B級からA級にクラスを上げて好走。上位争いに加わってくる可能性はある。
◎5コミュニティ
◯1オメガスパーキング
▲8モズ
△3シャーク
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中央から転入して2連勝中のバーバリライオンに魅力を感じる。初戦は2着に2秒の大差、2戦目も逃げ切りで4馬身差だったが、4コーナーで2着馬が直後に迫った時に軽く気合をつけられた程度で、ほとんど追われるところのないままの楽勝だった。その勝ちタイム1分38秒3は、冬休み明け後の金沢1500メートル戦ではメンバー中最速。それが良馬場でほとんど追われないまま出したタイムということでは、能力が一枚抜けている。
ミスターダヴィンチは、前走の転入初戦こそ2着だったが、2走前の川崎での3歳特別では、ジャーニーマンに2馬身半差の2着。ジャーニーマンといえば、その後羽田盃で直線一旦は先頭に立って見せ場をつくり、3着と好走した実力馬。その比較から、ミスターダヴィンチは前走の2着が実力ではないだろう。2戦目での上積みに期待。
ケイティマーヤは、門別→岩手→名古屋と移籍して転入し、初戦こそガンバレショコラ、ミスターダヴィンチに次ぐ3着だったが、続く前走の準重賞・ノトキリシマ賞では2着シュシュに4馬身差をつけての完勝。力をつけてきている。
ガンバレショコラは、冬期間は笠松に遠征して1勝のみ。しかし金沢に戻って早くも4戦して2勝、2着1回。2歳時より確実に力をつけている。
ノトキリシマ賞2着のシュシュ、同3着で2歳時には金沢プリンセスカップを制していたグランスーリールも上位を狙えそう。
◎5バーバリライオン
◯8ミスターダヴィンチ
▲9ケイティマーヤ
△11ガンバレショコラ
△1シュシュ
△4グランスーリール
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3歳馬によるS2重賞。この開催では29日に九州ダービー栄城賞が行われるため、いわば"残念ダービー"とでもいうべきレース。
中央未勝利から転入して3着以内の堅実な走りを見せてきたスラッシュ。佐賀桜花賞、有田焼特選、鯱の門特選はいずれも4着以下だったが、そのときの上位馬は九州ダービー栄城賞に出走予定の馬たち。実力上位の馬たちが抜けたメンバーならチャンスは十分。
新興勢力ではブルベアシャーク。中央未勝利から転入して、3組、4組戦ではあるものの、2、2、1着。1400メートル戦だがタイムはまずまず。このメンバーなら十分にやれる。
ネーブルホープは3歳になってから勝ち星がないが、前走は惜しい2着と調子を上げてきた。1800メートルの佐賀若駒賞で2着があるだけに、この距離ならというところはあるかもしれない。
タケノヒゴノオーは、転入して2戦目から3連勝したものの、その後勝ち切れないレースが続き、前走が久々の勝利。佐賀では1400メートル以下しか経験がないのが気になるところ。
鯱の門特選で今回のメンバー中では最先着の4着だったコスモラフム、大井から転入初戦のナンバーナインなども上位争いに食い込んできそう。
◎2スラッシュ
◯10ブルベアシャーク
▲3ネーブルホープ
△9タケノヒゴノオー
△6コスモラフム
△11ナンバーナイン