NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
日が短くなったからなのだろう、ナイター照明のないマイルの重賞、旭岳賞は16:50発走の第4レースに組まれた。
距離を延ばしての挑戦をはじめたアウヤンテプイ。2走前のAiba苫小牧祭特別は、3歳時以来じつに3年ぶりのマイル戦。しかし直線では後続をちぎってレコードでの逃げ切り勝ち。今回は重賞で勝ち負けしている強敵が揃ったが、距離の心配はなさそう。
グランプリブラッドは中央オープンから転入後、コスモバルク記念2着、赤レンガ記念3着ときて、星雲賞を勝利。そのときの1600メートル1分40秒7はコースレコードだったが、それをコンマ1秒更新したのが上記アウヤンテプイ。星雲賞のグランプリブラッドが、ウルトラカイザー、キタノイットウセイ、オヤコダカらの強豪と競り合って出したタイムに対して、アウヤンテプイは稍重だったとはいえ、単独先頭で楽に出したタイム。その比較からもやはりアウヤンテプイが中心となる。
キタノイットウセイは、赤レンガ記念でグランプリブラッドに先着しての2着があるなど実力的に差はない。ただこちらはマイル戦はやや忙しい印象で、外回りの1800メートル以上のほうが向いている。
3歳牝馬のルージュロワイヤルは、他馬より4キロ軽い53キロならひょっとしてという可能性はある。ただ、アウヤンテプイ、スタンドアウトなど、内枠に逃げ馬が揃ってというところでは苦戦しそう。
昨年3歳時に王冠賞(昨年までは2600メートル)を制したスタンドアウトは、古馬重賞ではやや苦戦。スローに落として先行できたときにどこまで粘れるか。
◎1アウヤンテプイ
○5グランプリブラッド
▲3キタノイットウセイ
△4ルージュロワイヤル
△2スタンドアウト
旭岳賞の出走表はこちら