本来ならサクラシャイニーが出てくるのだろうが、当初から予定していた20日の船橋・習志野きらっとスプリントに遠征することもあっての7頭立て。
エプソムアーロンは、JpnIIIの黒船賞を除けば高知ではいまだ負け知らず。前走遠征した園田FCスプリントは4着だったが、820メートル戦のスタートで後手を踏んでは、さすがに勝負にならなかった。福永洋一記念での8馬身差の圧勝はすでに昨年のことだが、その後1年以上の休養があっての11歳でも、レースぶりから衰えは感じられない。
マウンテンダイヤの今年は、黒潮スプリンターズカップ、二十四万石賞と重賞2勝。ここ半年ほどで先着を許しているサクラシャイニーやバーチャルトラックが不在となったが、今回はエプソムアーロンという強敵が立ちはだかる。週が明けて21日から金沢で期間限定騎乗を始める岡村卓弥騎手にとっては、ここを勝って金沢に向かいたいところだろう。
ファイアーフロートは、昨年はこのレースから建依別賞、珊瑚冠賞と連勝したが、今年はA-1特別で1勝を挙げたのみという成績。7頭立てだが、◎◯は手強い。
メイショウパーシーは南関東のB級で頭打ちとなっての転入で、高知初戦となった前走はナムラハンターに1馬身半差の2着。今回は転入2戦目での上積みと、オオミカミの主戦でもある宮川実騎手がこちらに乗ってくるということでも期待。
◎3エプソムアーロン
◯4マウンテンダイヤ
▲5ファイアーフロート
△2メイショウパーシー
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ナリタメロディは、中央では芝で1勝のみで転入し、岩手ではB1級で4戦3勝、2着1回とまだ底を見せていない。転入初戦だった5月17日、盛岡ダート1600メートルのB1級二組戦の勝ちタイムが稍重で1分38秒9。その1週前に行われた同じ盛岡ダート1600メートルのシアンモア記念の勝ちタイムが良馬場で1分39秒2。馬場状態の違いがあるとはいえ、ほとんど同じタイムで走っている。牝馬同士のこのメンバーならいきなり重賞でも通用すると見る。あとは初めての1800メートルをこなせるかどうか。
このレース連覇がかかるのがコウギョウデジタル。昨年はJBCレディスクラシックの地元トライアル、OROカップディスタフも制しており、実績では最上位。とはいえ今季3戦して、いずれも牡馬が相手とはいえ、差をつけられての敗戦続き。昨年の調子にあるかどうかやや疑問があっての対抗評価。
コスモリボンは、昨年末にはA級二組特別で2着があり、冬季休催明けはC2級に降格となって、目下のところC2〜C1で9戦6勝、2着3回。C級では1300、1400メートル戦しか使われていないが、もともと中央時代はダート1700、1800メートル戦で結果を残していた。この距離で、という可能性はある。
3歳のヴァイキングは前走水沢のウイナーカップでスペクトルの2着。53キロの軽量なら上位食い込みも。
中央から転入初戦のミラクルルージュ、B1級のマイル戦で好走を続けるスパンコールらはどこまで迫れるか。
◎5ナリタメロディ
◯6コウギョウデジタル
▲2コスモリボン
△7ヴァイキング
△9ミラクルルージュ
△11スパンコール
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B級1400メートルのS2重賞で、B級の特別では1750メートル戦が翌19日に組まれている。
ダノンハラショーは高知から転入して1400メートルのB級特別で3連勝。高知ではA級格付けだったというだけでもこのクラスでは力は抜けていて、ここは単なる通過点。上のクラスに行っての活躍が楽しみ。
エーシンユリシーズは兵庫からの転入初戦がダノンハラショーに4馬身差をつけられての2着だったが、続く前走B-2組特別が6馬身差の圧勝。不良馬場とはいえ1400メートル1分27秒7はなかなかのタイム。逆転という可能性も考えておきたい。いずれにしてもこの2頭の争い。
上記2頭ともに転入して経験は浅いものの、ほとんどが勝負付けは済んだと思われる相手。ならば南関東C1級から転入初戦となるコスモリュブリューに期待。南関東のC1級で勝ち負けをしていれば、このクラスなら通用する可能性はある。
テッド、エッフェルは、近走で◎◯に決定的な差をつけられているとはいえ、B級特別では馬券圏内もあるだけに、ここでも連下争いなら。
◎9ダノンハラショー
◯11エーシンユリシーズ
▲3コスモリュブリュー
△6テッド
△10エッフェル
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ここにきてのフジダイビクトリーの安定感が抜群。昨年のばんえいグランプリ以降勝ち星がないというのが不思議なほど。旭川記念ではコウシュハウンカイに押し切られたが、着差は2秒6。今回、コウシュハウンカイが別定プラス10キロを加算されということであれば、フジダイビクトリーには大きなチャンスといえよう。
重賞で常に警戒しておきたいのがインフィニティー。今シーズンの重賞では、ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念ともに4着。しかも着差はそれぞれ5秒4、4秒5とわずかなもの。障害を先頭で抜けて、あとはどこまで粘れるかというタイプなだけに、展開次第では逃げ切りの可能性まで考えておきたい。
オレノココロはばんえい十勝オッズパーク杯を制して別定10キロ増の800キロ。旭川記念は大敗したものの、820キロのトップハンデでチャンピオンカップを制しているだけにここでも侮れない。現5歳世代のトップクラスは強い。
ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念ともに3着だったニュータカラコマも重賞では外せない実力。
旭川記念、瑞鳳賞と連勝しているコウシュハウンカイだが、今回は10キロ増の800キロがどうだろう。ただ上位争いにからんでくる力はある。
キタノタイショウはここに向けての仕上がり次第でどうか。
◎7フジダイビクトリー
◯4インフィニティー
▲6オレノココロ
△1ニュータカラコマ
△9コウシュハウンカイ
△10キタノタイショウ
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南関東で重賞のクラウンカップを制し、東京ダービーで5着だったウインバローラスの実績が抜けている。もともと中央でデビューして3戦目のクローバー賞でも3着に入っていたように芝の適性もある。距離も1700メートルなら、さまざまに勝てる条件が揃った。
迎え撃つ地元勢ではシークロムに期待。芝1600メートルのはまなす賞では逃げたもののゴール前でレジェンドロックにとらえられての2着だったが、スプリングカップではスペクトルとの一騎打ちを制しているように、能力的にはこちらのほうが上と見る。
レジェンドロックは芝のはまなす賞からサファイア賞を、ともに完勝というレース内容で連勝。水沢開催を使わずにおそらく芝のレースに照準を合わせたのだろう。南関東からの遠征が5頭いるものの、シークロムとともに地元期待の1頭であることは間違いない。
ロゾヴァドリナは2歳時に芝のジュニアグランプリで2着があり、前走は4カ月ぶりの休み明けを勝利。大井の桃花賞で5着など南関東では牝馬同士ならという実力だが、一叩きされての上積みがあれば、ここも勝ち負けまで期待できる。
南関東の3歳特別で上位争いのアイルオブワンダー、アヴァンシアらは、初めての芝で力を発揮できれば。サファイア賞でレジェンドロックの2着だったキーマスコットも連下争いなら。
◎2ウインバローラス
◯9シークロム
▲11レジェンドロック
△10ロゾヴァドリナ
△7アイルオブワンダー
△12キーマスコット
△8アヴァンシア
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