ユニコーンステークスGIIIではまさかの惨敗だったアジアエクスプレスだが、レパードステークスGIIIであらためてその能力の高さを示した。上がり3ハロン35秒6という直線だけの競馬は圧巻だった。その後骨折が判明しての休み明けになるが、別定55キロでJpnIIIのこのメンバーなら目いっぱいの仕上がりでなくても負けられないところ。
地元期待はサイモンロード。いずれダートグレードのタイトルもと期待されていた実力だが、昨年は地元馬相手にも苦戦が続いていたのは、もともとの気性の悪さがさらに悪化したためとのこと。それゆえの去勢手術で、休養明け2戦目の前走梅見月杯はノゾミダイヤを寄せつけずというレースぶりで、あらためて能力の高さを示した。角田輝也調教師は、それでもまだ九分ほどの仕上がりとのことだったゆえ、アジアエクスプレスを負かすまではともかく、中央馬相手でも勝負になると見る。
フィールザスマートは、昨年3歳時のジャパンダートダービーでも、勝ったカゼノコからクビ+1/2馬身差の3着と能力の高さを示していた。前走がオープン初勝利だが、デビュー以来3着以内を外したのが2回だけと、まだ底を見せていないという魅力はある。
兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIを逃げ切ったメイショウコロンボだが、今回は内にエーシンモアオバー、サイモンロードという同型の逃げ馬がいて、11番枠からのスタートでどうだろう。
エーシンモアオバーは、昨年末の名古屋グランプリJpnIIを6番人気という低評価ながら制し、2012年に続いての名古屋グランプリ2勝目。2011年にも2着があり、よほど名古屋コースが合うようだ。ただ今回は他馬より3キロ以上重い58キロを背負ってどうか。
中央オープン実績のあるトーセンアレスは、浦和記念3着以降も強敵相手にまずまずのレースをしていて、8歳という衰えは感じさせない。
◎10アジアエクスプレス
◯6サイモンロード
▲5フィールザスマート
△11メイショウコロンボ
△4エーシンモアオバー
△2トーセンアレス
名古屋大賞典の出走表はこちら