今回から全国交流となったスプリングカップには、兵庫から3頭、南関東から2頭が遠征してきた。中心は、トーホウエンペラー産駒のブラックスキャット。11月20日のセレクトゴールドから岡部誠騎手に乗替って3連勝。新春ペガサスカップは、ゴール前迫ったファストボーイに差されたようにも見えたが、首の上げ下げでハナ差競り勝った。前走梅桜賞は6馬身差の2着だが、勝ったのがトーコーヴィーナスでは相手が悪かった。兵庫勢もトーコーヴィーナスにはかなわないというメンバーだけに、ここは重賞2勝目のチャンス。
マキシマムカイザーは、デビューした北海道ではJRA認定競走を勝てず2勝を上げたのみだが、兵庫に移籍してからは6戦5勝。一度だけ10着に惨敗しているのは、トーコーヴィーナスを直後でピタリと追走して失速してのもの。そのレースでは、逃げた馬、先行集団でトーコーヴィーナスをマークした馬たちが総崩れ。2着に入ったのは前半最後方を追走していた馬なので、やはり1頭だけ次元が違っていた。そういう意味ではブラックスキャットとの力差はやってみなければわからないところではある。
南関東から遠征するのがハーモニーウィル。ここまで5戦してすべて3着以内。デビュー2戦目では、その後に重賞2着、準重賞の雲取賞を勝ったノースノースに1馬身半差2着という好走があり、さらに前走はJRAとの条件交流戦を制して2勝目。2歳8月のデビュー戦から500キロあった大型馬で、成長もうかがえる。
新春ペガサスカップ3着のハナノパレード、前走でマキシマムカイザーの2着だったバズーカ、笠松のゴールドジュニア3着に加えて兵庫の世代最強インディウムの2着があるケルソンらも、若いこの時期だけに成長次第ではあっと言わせる場面も考えられる。
◎7ブラックスキャット
○10マキシマムカイザー
▲4ハーモニーウィル
△11ハナノパレード
△1バズーカ
△8ケルソン
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