函館2歳ステークスはまったくレースにならなかったエンターザスフィアだが、芝が合わなかったようでこれは度外視。デビューからの2戦は、着差こそそれほどでもないが、完勝という内容。血統面からも、距離伸びてさらに力を発揮すると見る。
オヤコダカは、栄冠賞では直線先頭に立つような勢いで、最後3頭の争いになってクビ、クビ差の3着。続く1700メートルのウィナーズチャレンジでは、距離伸びてさらに強いレースぶりでの完勝だった。デビュー2戦目の1200メートル戦ではエンターザスフィアの4着に敗れていたが、レース経験と距離経験で逆転という場面も十分考えられる。
クラバズーカーの前走は、7頭立て6番手追走も3コーナーからラチ沿いを通ってコーナーワークで位置取りを上げ、直線を向いていつの間にかという感じで先頭に立って押し切った。やはりこの距離でこそという活躍が期待できそう。
ゲットザグルーブは、デビューからの2戦は短距離で勝負にならなかったが、1700メートルに距離を伸ばして未勝利とアタックチャレンジを圧勝という内容で連勝。ウィナーズチャレンジは3着だったが、一戦ごとにタイムを詰め、充実ぶりがうかがえる。
8月12日のウィナーズチャレンジで、ゲットザグルーブに先着したフジノサムライ、クラヴィクトリーもこれまで崩れたことがなく、上位を争える存在。
1戦1勝の馬が2頭いるが、アードモアはまだまじめに走っていなかった様子で、血統的にも距離伸びてという可能性も感じられる。
◎2エンターザスフィア
◯10オヤコダカ
▲4クラバズーカー
△11ゲットザグルーブ
△13フジノサムライ
△5クラヴィクトリー
△7アードモア
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古馬のセイカアレグロか、3歳のケージーキンカメか、という対戦が注目となりそう。
ここはセイカアレグロに期待する。冬休み明けの2戦は勝ち馬から離されての敗戦だったが、その後はスプリングカップ、金沢スプリントカップと重賞2勝を含め5戦して5連対。その5戦で先着されたのは、あのナムラダイキチのみで、着差は4馬身、5馬身。相手がナムラダイキチであることを考えれば、善戦ともいえる。対してケージーキンカメは、今回が初めての古馬との対戦。経験という意味でもセイカアレグロが優位だろう。
マイネルリボーンは、今シーズン7戦してすべて3着以内という成績だが、勝ち星はナムラダイキチもセイカアレグロもいないところでの1勝のみ。ケージーキンカメが古馬相手で苦戦するようなら、この馬が2着という可能性も考えておきたい。
笠松からの遠征馬ではエイシンナナツボシ。近走は1秒前後の差をつけられての敗戦が続いているが、北海道時代には2000メートルの道営記念で、兵庫時代には2400メートルの六甲盃で、ともに僅差の2着があるだけに、この距離なら力を発揮する可能性はある。
ポセイドンは前走で金沢移籍後では初めて3着以内を外したが、未知数な部分はある。
◎1セイカアレグロ
◯8ケージーキンカメ
▲3マイネルリボーン
△5エイシンナナツボシ
△6ポセイドン
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