例によって佐賀のB級重賞。昨年8月11日に3歳のS2重賞として行われたのが第1回仙<水>峡賞(勝ったのはタカノアラエビス)で、今年は古馬S2重賞として行われるのが第2回仙<酔>峡賞。検索してみると、阿蘇山の峡谷として仙酔峡は出るが、仙水峡のほうは佐賀競馬場のレース名以外には引っかからない。もしかして、昨年はレース名の漢字を間違えていたとか......?。
6月のなでしこ特別、7月の文月賞で1、2着を分け合ったのが、マイネルハートレーとタカノアラエビスで、今回も2頭の一騎打ちとなりそう。今回、1キロ増の57キロを背負うマイネルハートレーだが、前走文月賞は6馬身差をつけて圧勝。前々走なでしこ特別での敗戦は、出負けした上にタカノアラエビスに楽に逃げられて半馬身とらえきれずというもの。真っ向勝負なら負けられない。
タカノアラエビスは、しばらく1400メートルのみを使われていたが、ここ2戦のレースぶりを見ると、この距離のほうが向いているように思われる。
ビューワールドは、5走前の1400メートル戦で7着だったが、その後の1750、1800メートル戦はいずれも4着以内と好走。ただ、なでしこ特別、文月賞では、上記2頭から大きく離されているだけに、間に割って入るまではどうか。
エッフェルは、中央500万下から転入後、B級で2、4、2着と好走しているが、いずれも1400メートル戦。今回は距離延長で◎◯に対してどこまで迫れるか。
イチエイオウジも文月賞では9着惨敗。前走里帰りジョッキーカップでは2着のビューワールドにクビ差3着(同着)で、やはり連下争いまで。
◎3マイネルハートレー
◯6タカノアラエビス
▲7ビューワールド
△1エッフェル
△4イチエイオウジ
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オールマイウェイは、前哨戦のかきつばた賞を制して盛岡芝で2連勝中。ここまでの7勝はすべて芝で、デビューから地方で走っている馬としてはめずらしい、まさに芝のみというタイプ。かきつばた賞の勝ちタイム2分31秒2は、このせきれい賞の過去の勝ちタイムと比較しても好タイムの部類に入る。地元岩手同士なら中心は間違いなく、南関東から遠征の3頭が相手でも勝負になるだろう。
大井のカリバーンは中央の芝重賞で好走歴があり、昨年は8着が最高という成績だが、それでも勝ち馬から1秒前後の差では走っていた。大井に移籍して3戦、勝ち星はないものの、得意とはいえないであろうダートで、2000メートル2分5秒9(大井記念)で走っていれば、やはり中央オープン級の力があるといえる。久々に芝に戻って能力を発揮できれば圧勝まであるかもしれない。
ミカエルビスティーは、かきつばた賞でオールマイウェイからコンマ4秒差の3着。やはり中央ではほぼ芝のみを使われていただけに、盛岡の芝に慣れてくれば将来的にも活躍が期待できそう。
川崎のウインペンタゴンは昨年の2着馬。近走は勝ち馬から1秒以上の差をつけられての敗戦が続いているが、芝で再びという可能性はある。管理する河津裕昭調教師は、09、10年にコスモヴァシュランでこのレース連覇があり、レースとの相性がいい。
かきつばた賞2着のレオパルドゥス、昨年3歳時に盛岡の芝で重賞2勝を挙げているハカタドンタクらも、芝が得意のタイプだけに押さえておきたい。
◎1オールマイウェイ
◯7カリバーン
▲6ミカエルビスティー
△3ウインペンタゴン
△8レオパルドゥス
△10ハカタドンタク
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