A級馬57kg、B級馬55kg、C級馬53kg(牝馬2kg減)で年に2回行われるクラス別定の重賞。かつては勢いのあるB級馬の活躍が目立ったが、最近ではA級馬の勝利が続き、昨年4月にB級馬が勝ったのが2009年5月以来。今回は9頭立てで8頭がA級馬。とはいえ唯一のB級馬ゴールドピューマも3連勝中と侮れない。
例年、一線級の出走が少ない重賞なのだが、エーシンバサラは名古屋のトップに近い位置を争えそうな1頭。中央500万からの転入初戦となった新春盃で3着と好走。A3特別を勝って、前走A1特別は新春盃の勝ち馬ノゾミカイソクにアタマ差まで迫っての2着。ここを勝って勢いをつけたいところ。
ゴールドピューマは9戦連続連対中で、B1特別まで3連勝でここに臨む。B級やC級の馬でこのレースで好走するのは、この馬のように上のクラスにいっても好勝負が期待できそうな馬。ちなみに昨年4月にB級からこのレースを制したキクノグラードも、同2009年5月のハードインパルスも、3連勝でこのレースに臨んでいた。
前走でA3特別を勝っているトキノサコン、ブレーヴスキーや、昨年8月にA1特別で2着があり、その後もA3あたりでは常に上位争いをしているボンドストリートらにもチャンスはありそう。
◎6エーシンバサラ
○4ゴールドピューマ
▲1トキノサコン
△3ブレーヴスキー
△8ボンドストリート
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今年も中央から参戦の5頭はいずれもダートでの勝ち鞍がある強力なメンバー。一方地元勢は一冠目の菊水賞を圧勝したニホンカイセーラが出走してきたが、その菊水賞は兵庫のこの世代のトップ3かトップ4が抜けての争いだっただけに、このメンバーに入るといかにも厳しい。
ホッカイドウ競馬出身で中央に移籍したランウェイワルツは、前々走ヒヤシンスステークスこそ7着だったが、前走伏竜ステークスは直線一気の強い競馬を見せた。ヒヤシンスステークスの敗戦は、右回りでやや走りずらそうな感じもあった。ダートの右回りに限ればここまで4戦3勝、2着1回。あとは小回りの園田コースをこなせるかどうかだが、それはすでにこのコースを経験しているマキャヴィティ以外の中央全馬に共通した不安。そういう意味で川原正一騎手を起用してきたのかもしれない。
エスメラルディーナはフィリーズレビュー3着で桜花賞の出走権を手にしながら、ダートのここを獲りにきた。スピードがあるのは間違いなく、デビュー戦でダートの経験もあり、桜花賞回避はダートへの期待の高さと見る。
エキマエは芝の1戦以外はダートの1600~1800メートルに限って使われここまで3勝。ただ12番人気で制したヒヤシンスステークスのレベルに疑問が残る。
マキャヴィティは、兵庫ジュニアグランプリJpnIIでメンバー中最速の上りで追い込み、ニシケンモノノフに半馬身差まで迫っての2着。ニシケンモノノフが、その後中央のダートで結果が出せないという現状で、さてマキャヴィティもこのメンバーに入ってどうだろう。
高知のクロスオーバーは、中央挑戦のチューリップ賞以降の2カ月でこれが5戦目という強行軍。それでも中央の芝や、船橋・マリーンカップJpnIIIで古馬と対戦したという経験値の高さから、中央馬相手でもヒケはとらないレースを見せるかもしれない。
◎6ランウェイワルツ
○11エスメラルディーナ
▲5エキマエ
△4マキャヴィティ
△8クロスオーバー
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