ホクショウダイヤは、9歳時のチャンピオンカップが重賞初制覇で、10歳の昨シーズンもばんえいグランプリを制した。その昨シーズン、重賞で3着以内に好走したのは、ばんえいグランプリ、ドリームエイジカップ、チャンピオンカップと、この馬が活躍するのは800kg前後の重賞。加えて毎年シーズン開幕直後は好調。砂を入れ替え、ゴール前に砂障害があるコースが得意なのかもしれない。中心はこの馬。
ニュータカラコマは、若い世代の期待馬として、昨シーズンは岩見沢記念を制し、帯広記念でも3着。ばんえい記念は2番人気で4着だったが、まだまだこれから。前走スプリングカップは最下位だったが、ほとんど障害のタイミングでの決着で、最下位とはいってもそれほど離されていない。昨シーズン後半の勢いは侮れない。
インフィニティーは、ばんえい記念の強い勝ち方で1トン専用ということがわかった。とはいえそれ以外の重賞でもときに好走があり、勝てないレースが続いても常に連下では押さえておきたい。
ホリセンショウは、今年正月、9歳での帯広記念が重賞初制覇。ホクショウダイヤのように超遅咲きという可能性はある。
キタノタイショウは、1番人気と期待されたばんえい記念では5着。調子が戻りきってなかったのかもしれない。この馬も年齢を重ねて高重量戦専用というタイプになったようだが、とはいえ昨シーズンはばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念と重賞を連勝。ここで巻き返しなるかどうか。
4歳シーズン3冠を制したホクショウユウキは、ドリームエイジカップでも古馬一線級と同じ780kgで2着と好走。今シーズンは古馬重賞でどこまでやれるか。
昨シーズンは成績が下降気味だったフクドリだが、終盤に一般戦で2連勝があり、ばんえい記念ではあっと驚く2着好走。この8歳シーズンに重賞初制覇があるか。
◎7ホクショウダイヤ
◯2ニュータカラコマ
▲4インフィニティー
△6ホリセンショウ
△5キタノタイショウ
△3ホクショウユウキ
△9フクドリ
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中央からビッグネームが転入してきた。ナムラタイタンだ。重賞勝ちは2011年の武蔵野ステークスGIIIのみで、2014年4月のオープン特別以来勝ち星から遠ざかっている。とはいえ、その後も重賞でたびたび2着や3着があり、前走、この馬にとってはやや距離が長いと思われる2000メートルの佐賀記念JpnIIIでも、勝ったランフォルセから1/2馬身+クビ差で3着と好走。今回は他の牡馬より2キロ重い58キロだが、ダートグレード好走の実力なら問題にならないだろう。
昨年秋からの好調が目を引くスーブルソーは、桐花賞で重賞初制覇を果たし、その後も大きな崩れはない。冬休み明け2戦目の前走を制し、ここが当初からの目標。
ハカタドンタクは、冬休み明けの前走でスーブルソーをハナ差で競り落とした。4歳の今シーズンはさらなる成長が期待されるところ。スーブルソーとともに、今シーズンも絶好調の板垣吉則厩舎の勢いは侮れない。
トウケイニセイ記念を制すなど、昨シーズンの岩手年度代表馬となったドリームクラフトだが、今季初戦の前走スプリント特別は、1番人気に支持されるも後方から追い込んで3着まで。まだまだ仕上がりきっていなかったようで、今回どこまで戻しているか。
ランドオウジは重賞勝ちこそないものの、好走はたびたびあり、連下では押さえておきたい存在。
◎10ナムラタイタン
◯4スーブルソー
▲6ハカタドンタク
△8ドリームクラフト
△11ランドオウジ
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ホッカイドウ競馬の昨年のシーズンが終了したのがついこの間だったような気もするのだが、いよいよ2014年のシーズンが始まる。北海道3歳3冠の1冠目には、見事に短距離ばかりを使われてきたメンバーが集まった。
クリノエリザベスは昨年2歳時、牝馬ではこの世代ナンバー1ではないかと言われた存在で、しかしリリーカップを制したあと脚部不安のために休養に入り、これが8か月ぶりの復帰戦となる。門別の坂路で十分に乗り込まれているようで、普通に仕上がっていればいきなりでも勝負になるだろう。
ラブミーブルーは12番人気で臨んだエーデルワイス賞JpnIIIで2着と粘りを見せ、シーズン最終日に新設されたブロッサムカップを楽勝して、そのスピード能力を見せた。水沢遠征では輸送のトラブルで除外となり、そこで歯車が狂ったか、東京2歳優駿牝馬は期待されながらも最下位。マイルの距離が長すぎたということもあったかもしれない。結局南関東では結果を残すことはできなかったが、得意のこの距離なら力を発揮するはず。今月3日に大井で使われたばかりで、北海道に戻ってからの体調次第という面はある。
リシャールサーバーは、南関東で4戦3勝、2着1回という成績を残し、北海道に戻ってきての初戦。2歳時より確実に力をつけていると見てよい。
ブロッサムカップ4着のシンワシュシュ、同3着のハーブティーは、ともにそれ以来5か月ぶりで、仕上がり具合と成長次第。
1戦1勝のスターオブミラクルは、半年ぶりの実戦でどんなレースを見せるか。
◎4クリノエリザベス
◯7ラブミーブルー
▲8リシャールサーバー
△6シンワシュシュ
△11ハーブティー
△10スターオブミラクル
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ジャングルスマイルは、一昨年このレースを制し、昨年はナムラダイキチからは9馬身離されたものの2着は確保。年齢を重ねて輸送にも対応ができるようになっての結果。前走地元での勝利は当然として、1月の川崎・報知オールスターカップでは当日乗替りとなった内田利雄騎手の積極的な競馬で、3~4コーナーで先団にとりついてという見せ場をつくった。全盛時から衰えがないということはさすがにないだろうが、南関東の重賞でも互角の勝負ができる力があり、実績のある舞台ならまだまだやれる。
ドリームカトラスは、昨年春に中央オープンから転入して以降、東海地区で連対を外したのは、サマーカップの3着と笠松グランプリの8着のみ。ともに1400メートル戦で、この馬には距離不足だった。東海ゴールドカップではドリームマジシャンに、前走の東海クラウンではエイシンナナツボシに先着されているが、いずれも着差は1馬身以内。この安定ぶりなら連軸で狙ってもおもしろいかもしれない。
エイシンナナツボシは、前走の東海クラウンが兵庫からの転入初戦。北海道と兵庫を行ったり来たりして、これまで重賞2着が5回。ここは重賞初制覇の期待がかかる。
リワードレブロンは、一昨年のこのレースでジャングルスマイルの4着。その年には同じ高知のタンゴノセックが3着で、2008年には高知所属馬が1着3着ということもあった。この馬自身、遠征競馬では4着が最高という成績だが、高知のこのクラスの馬は地方同士の交流なら侮れないところはある。
ドリームマジシャンは中央から転入後、地元笠松では3戦3勝。ただここ2戦、地方同士のレースで差をつけられての敗戦が気になるところ。
エーシンクリアーは、前走はがくれ大賞典では4コーナーで先頭に立つと、人気のドリームゴスペルを半馬身差で封じての勝利。田中学騎手の好騎乗が光ったレースだった。今回はその前走より相手が揃ってどこまでやれるか。
◎2ジャングルスマイル
◯10ドリームカトラス
▲3エイシンナナツボシ
△4リワードレブロン
△7ドリームマジシャン
△6エーシンクリアー
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ユノエスケープは、重賞ではちょっと力不足という成績だったが、初遠征となった名古屋の梅桜賞では距離延長がプラスとなったか、向正面から一気にまくって人気のトーコーニーケを完封。強いレースを見せた。続く前走若草賞は、1400メートルという距離に加え、トーコーニーケに手の内を熟知されていただけにまくりきれず3着まで。今回は再び1800メートル戦。しかも1周1100メートルの右回りで直線も短いという名古屋競馬場に似た形態のコースだけに、再び向正面からの思い切ったまくりが見られそう。無理に先行する必要もないだけに、包まれる心配のない大外枠も有利に働きそうだ。
高知のクロスオーバーにとっては、唯一の重賞勝ちである花吹雪賞と同じ舞台。中央の芝の舞台や、前走古馬とのダートグレードなど、厳しい相手とのレースで経験を積み、力をつけている可能性はある。
遠征馬では笠松の3頭が近走いまいちという馬ばかりなだけに、地元勢にもチャンスはありそう。タケノペガサスは、中央未勝利から転入して、一方的なレースばかりで4連勝。前走飛燕賞でも期待されたが9着惨敗。1800メートルのわりに先行争いが激しくなり、息の入らない厳しい展開ということはあったかもしれない。ただそれまでのレースぶりから、それが実力とは思えず、ここは巻き返しがかかる一戦。
金沢で重賞を勝ち、花吹雪賞で3着のフリオグレイスー、前走転入後初勝利を挙げたカーネルキッスらは上積みがあれば上位食い込みも。
◎11ユノエスケープ
◯10クロスオーバー
▲2タケノペガサス
△6フリオグレイスー
△1カーネルキッス
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