ホッカイドウ競馬の昨年のシーズンが終了したのがついこの間だったような気もするのだが、いよいよ2014年のシーズンが始まる。北海道3歳3冠の1冠目には、見事に短距離ばかりを使われてきたメンバーが集まった。
クリノエリザベスは昨年2歳時、牝馬ではこの世代ナンバー1ではないかと言われた存在で、しかしリリーカップを制したあと脚部不安のために休養に入り、これが8か月ぶりの復帰戦となる。門別の坂路で十分に乗り込まれているようで、普通に仕上がっていればいきなりでも勝負になるだろう。
ラブミーブルーは12番人気で臨んだエーデルワイス賞JpnIIIで2着と粘りを見せ、シーズン最終日に新設されたブロッサムカップを楽勝して、そのスピード能力を見せた。水沢遠征では輸送のトラブルで除外となり、そこで歯車が狂ったか、東京2歳優駿牝馬は期待されながらも最下位。マイルの距離が長すぎたということもあったかもしれない。結局南関東では結果を残すことはできなかったが、得意のこの距離なら力を発揮するはず。今月3日に大井で使われたばかりで、北海道に戻ってからの体調次第という面はある。
リシャールサーバーは、南関東で4戦3勝、2着1回という成績を残し、北海道に戻ってきての初戦。2歳時より確実に力をつけていると見てよい。
ブロッサムカップ4着のシンワシュシュ、同3着のハーブティーは、ともにそれ以来5か月ぶりで、仕上がり具合と成長次第。
1戦1勝のスターオブミラクルは、半年ぶりの実戦でどんなレースを見せるか。
◎4クリノエリザベス
◯7ラブミーブルー
▲8リシャールサーバー
△6シンワシュシュ
△11ハーブティー
△10スターオブミラクル
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ジャングルスマイルは、一昨年このレースを制し、昨年はナムラダイキチからは9馬身離されたものの2着は確保。年齢を重ねて輸送にも対応ができるようになっての結果。前走地元での勝利は当然として、1月の川崎・報知オールスターカップでは当日乗替りとなった内田利雄騎手の積極的な競馬で、3~4コーナーで先団にとりついてという見せ場をつくった。全盛時から衰えがないということはさすがにないだろうが、南関東の重賞でも互角の勝負ができる力があり、実績のある舞台ならまだまだやれる。
ドリームカトラスは、昨年春に中央オープンから転入して以降、東海地区で連対を外したのは、サマーカップの3着と笠松グランプリの8着のみ。ともに1400メートル戦で、この馬には距離不足だった。東海ゴールドカップではドリームマジシャンに、前走の東海クラウンではエイシンナナツボシに先着されているが、いずれも着差は1馬身以内。この安定ぶりなら連軸で狙ってもおもしろいかもしれない。
エイシンナナツボシは、前走の東海クラウンが兵庫からの転入初戦。北海道と兵庫を行ったり来たりして、これまで重賞2着が5回。ここは重賞初制覇の期待がかかる。
リワードレブロンは、一昨年のこのレースでジャングルスマイルの4着。その年には同じ高知のタンゴノセックが3着で、2008年には高知所属馬が1着3着ということもあった。この馬自身、遠征競馬では4着が最高という成績だが、高知のこのクラスの馬は地方同士の交流なら侮れないところはある。
ドリームマジシャンは中央から転入後、地元笠松では3戦3勝。ただここ2戦、地方同士のレースで差をつけられての敗戦が気になるところ。
エーシンクリアーは、前走はがくれ大賞典では4コーナーで先頭に立つと、人気のドリームゴスペルを半馬身差で封じての勝利。田中学騎手の好騎乗が光ったレースだった。今回はその前走より相手が揃ってどこまでやれるか。
◎2ジャングルスマイル
◯10ドリームカトラス
▲3エイシンナナツボシ
△4リワードレブロン
△7ドリームマジシャン
△6エーシンクリアー
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