3歳牝馬による新設の梅桜賞。昨年まで福山で3月下旬に行われていた若草賞が、今年は名古屋で4月3日に行われることになり、そこへ向けての一戦となる。
トーコーニーケは、兵庫のこの世代で活躍が目立っているトーコー軍団期待馬の1頭。10月の兵庫若駒賞は4着で、牝馬2頭にも先着されたが、その後、前走クイーンセレクション制覇まで4戦連続連対と確実に力をつけている。初めての遠征と距離が課題だが、それさえ克服できれば能力は一枚上。予定されている中央のフィリーズレビュー(3月16日)に向けて弾みをつけたいところ。
相手筆頭は、園田クイーンセレクションで3着だった笠松のフラッシュモブ。前走で中央の厳しい流れを経験した上積みがあれば逆転も可能だ。
ライデンリーダー記念を制したヨシノミカエルは、続く前走の園田クイーンセレクションは3~4コーナーから上位争いに加わり、着順こそ5着だったものの、トーコーニーケからは2馬身半ほどの差。展開や位置取りひとつで着順が変わる可能性はある。
ホウライナデシコは、年明けすでに3戦して3連対。新春ペガサスカップは6馬身離されての2着だったが、勝ち馬が兵庫ジュニアグランプリJpnIIIで3着のリーダーズボードでは相手が悪かった。印は△までだが、牝馬同士ならチャンスはある。
ユノエスケープは、園田クイーンセレクションでは、フラッシュモブにハナ差の4着で、ヨシノミカエルには先着と、このあたりはあまり差がなく、どれだけ上積みがあるかで着順は入れ替わりそう。
グランダーシュートは、前々走の転入初戦では4コーナー手前で先頭に立つと、直線楽に後続を突き放してという強い勝ち方。前走は3着だったが、見限るのはまだ早い。人気がなければ連下で狙っておもしろそう。
道営時代はなかなか勝ちきれなかったリンカスイートだが、ここまで13戦して3着を外したのがたった2回と堅実な走りを見せている。
◎3トーコーニーケ
◯12フラッシュモブ
▲11ヨシノミカエル
△1ホウライナデシコ
△4ユノエスケープ
△9グランダーシュート
△7リンカスイート
梅桜賞の出走表はこちら
出走メンバー中、重賞経験馬がわずか1頭と、この世代の牝馬はレベル的にイマイチな感じで、そういう意味では荒れる可能性はある。
アサヒメイゲツは2歳時の牝馬限定特別、白菊賞1着、いちい賞3着と、この世代の牝馬ではトップを争ってきた。4走前にA-1での勝利があり、その後の3戦は結果を残せていないが、ここで巻き返しを狙う。
キサラキクは、デビューしてしばらくは目立った存在ではなかったが、秋から急激に力をつけてきた。4走前、初めてのA-1戦ではアサヒメイゲツの2着に敗れたが、前々走、前走ではアサヒメイゲツに先着して牝馬最先着。上昇度ではこちらが上。
キタノカツヒメは11月にA-2戦での勝利があり、レベルの高い十勝産駒特別でも3着。年末から年明けにかけては今ひとつの成績だったが、前走B-1戦の勝利できっかけをつかめていれば、さらに上を目指せる存在。
アアモンドセブンは、牡馬との対戦でも、A-2,3までなら勝ち負けになる実力。牝馬同士のここなら当然上位争いに加われる。
メモリアルサマーは、昨年7月以来勝ち星がないものの、アアモンドセブン同様にA級で上位を争える存在。
センゴクイチも昨年9月が最後の勝利だが、12月以降はA-2,3戦で6戦連続2着か3着かという安定ぶり。
格下だがツルマキイチバンは崩れることがほとんどなく、3着の穴で。
◎6アサヒメイゲツ
○9キサラキク
▲4キタノカツヒメ
△3アアモンドセブン
△8メモリアルサマー
△2センゴクイチ
△1ツルマキイチバン
黒ユリ賞の出走表はこちら
ブレーヴキャンターは、昨年秋にはRoad to JBCからJBC(スプリント)に果敢に挑戦し、その後地元高知に戻って7戦連続連対と力を示している。重賞勝ちは昨年1月の久松城賞のみだが、その後の地元重賞で上位を争った馬たちは、コスモワッチミー、エプソムアーロン、マチカネニホンバレなど、いずれも全国レベルでも通用する馬たち。そうしたメンバーがいない今回、中心はゆるぎない。
リワードレブロンは、一昨年は高知で強力な相手に重賞で上位を争った実力。昨年の中央移籍では結果を残せなかったが、休み明けの復帰初戦はA-3というクラスもあり、ヒロカミヒメに4馬身差をつけての完勝。6歳でそれほど数を使われていないだけに、あらためて実力が問われるところ。
トーホウカイザーは、名古屋から転入後2連勝のあと川崎に遠征して大師オープンで4着と好走。大高坂賞の2着は、勝ち馬がエプソムアーロンではさすがに相手が悪かった。昨年、重賞2着までで悔しい思いをしたという別府真衣騎手だけに、あっと言わせる場面があるかもしれない。
ナムラハンターは、もう少しのところで重賞タイトルに手が届いていないが、重賞以外では2012年の転入後一度も3着を外していないという堅実な成績が目を惹く。
重賞やA級でたびたび上位争いに絡んでいるヒロカミヒメも上位に食い込む実力はある。
◎9ブレーヴキャンター
○4リワードレブロン
▲6トーホウカイザー
△3ナムラハンター
△1ヒロカミヒメ
だるま夕日賞の出走表はこちら
2日前に行われた佐賀記念JpnIIIに出走しなかったA1級馬に、A2級馬を加えてのS2重賞。
約3か月ぶりの実戦となるレイズミーアップだが、このメンバーに入れば実力は一枚上手。前々走、前走の勝ち馬は、その後に中島記念を制したデュナメスで、そのほか先着されている馬たちもS1重賞上位の常連。ここは格下のメンバーが相手。1年前の連勝時の勢いを取り戻したいところ。
近走の調子ならコスモガラサが最上位。9月以来勝ち星から遠ざかっているとはいえ、それ以降1秒以上の差をつけられての敗戦は中島記念のみ。この馬にとっても相手関係は楽になっており、チャンスは十分。
怖いのは中央から転入初戦のドリームゴスペル。昨年秋に復帰後は後方ままという競馬が続いているが、それでも準オープンを戦ってきた実力なら一発があってもおかしくはない。
キタサンツバサは、前所属地の門別、そして転入した佐賀でもあとひと押しが足りない感じ。とはいえ、2着に入った3走前の日向灘特別では、ここにも出走しているゴールドマイン、キャプテンマジン、エイブルベガらには差をつけて先着している。8頭立てで、残る4頭が相手なら馬券圏内に食い込む可能性も。
前々走九州オールカマーで2着だったゴールドマインも、前走の7着に目をつぶればそれほど大きくは負けておらず、連下争いにはからんでくるかもしれない。
◎7レイズミーアップ
◯5コスモガラサ
▲4ドリームゴスペル
△6キタサンツバサ
△2ゴールドマイン
唐津湾賞の出走表はこちら
ソリタリーキングは、ここ2戦の着順はよくないが、一線級が相手でのもの。昨年夏以降、地方のダートグレードでは、マーキュリーカップJpnIIIを勝って、日本テレビ盃JpnIIはワンダーアキュートと一騎打ちでクビ差の2着、JBCクラシックJpnIでもワンダーアキュートと2着争いを演じてハナ差の3着。GI級の馬がいないこのメンバーなら能力最上位。
エーシンモアオバーは、ここ2戦は勝ち馬から離されての敗戦が続いているが、浦和記念JpnIIではマグニフィカに無理やりという感じでハナを奪われた上に、1、2着馬に早めに来られてしまう苦しい展開。名古屋グランプリJpnIIでは掛かり気味に大逃げのトウショウフリークがいてというもの。今回は内目の枠に入り、メンバー的にすんなりハナをとってマイペースの逃げに持ち込めそうなだけに、3走前の白山大賞典JpnIIIのようにこの馬の展開になるかもしれない。
オオエライジンは兵庫に戻って3連勝。しかも前走は川崎に輸送してのレースで、確実に調子を上げてきている。GI級の馬がいないこのメンバーなら、2度の3着がある兵庫ゴールドトロフィーJpnIII以上の成績も狙えそう。
ナムラタイタン、ランフォルセは、ときに強いレースをするものの、年を重ねてそういうレースを見せることも少なくなってきた。馬自身の調子に加え、展開が向けばあっと言わせる場面もあるかもしれない。
◎1ソリタリーキング
○2エーシンモアオバー
▲11オオエライジン
△4ナムラタイタン
△8ランフォルセ
佐賀記念の出走表はこちら