ワンダーアキュートは、昨年のJBCクラシックJpnIでは、5カ月半の休み明けに加え馬体重マイナス21キロゆえ5番人気という低評価だった。それでも直線弾け、2着のシビルウォーに5馬身差をつける圧勝となった。今年の秋初戦、日本テレビ盃JpnIIでも12キロ減ながらソリタリーキングとの一騎打ちを制した。勝ちきれない印象があるが、とはいえ昨年のJBCクラシック以降、帝王賞まではGI/JpnIのみを使われすべて3着以内と崩れることがない。ここでも連軸としては堅いのではないか。
ホッコータルマエの帝王賞JpnIは、ニホンピロアワーズを力で捻じ伏せたというレースで、自身の充実ぶりを示して見せた。前走南部杯JpnI・2着は、マイルの距離でエスポワールシチーにあまりにもうまく乗られた結果。今回の2100mは存分に力を発揮できる舞台だ。
クリソライトは2歳から3歳にかけて4戦連続2着と勝ちきれないレースが続いたが、その後何かが弾けたように3連勝でジャパンダートダービーJpnIも7馬身差圧勝。ジャパンダートダービー勝ち以来のJBCクラシックJpnIということでは、08年にサクセスブロッケンがヴァーミリアンの2着だった。ここで好勝負なら古馬になっての活躍も大いに期待される。
ソリタリーキングは、中央馬では唯一GI/JpnIタイトルがなく、昨年も離されての4着。あとひと押しがあるかどうか。
ハタノヴァンクールの前走白山大賞典JpnIIIでの2着は、逃げたエーシンモアオバーの岩田騎手にうまくペースをコントロールされたこともあったし、何より60キロという斤量では直線での伸びを欠いたのも仕方ない。中央馬では唯一コースを経験しているアドバンテージはあるが、帝王賞JpnIでの着差を逆転まではどうだろう。
◎12ワンダーアキュート
◯1ホッコータルマエ
▲11クリソライト
△2ソリタリーキング
△9ハタノヴァンクール
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東京盃JpnIIで2着と好走したテスタマッタは、やはりスプリントのほうに出走してきた。今年印象的だったのがさきたま杯JpnIIでの勝利で、スタートで後手を踏みながら、スムーズな追走で徐々に位置取りを上げて直線抜け出すと、迫ったセイクリムズンを半馬身差で振り切った。3歳時にはジャパンダートダービーJpnIを、昨年はフェブラリーステークスGIを制しているものの、この馬が今いちばん力を発揮できるのは、コーナーを4つ回る地方の1400メートルの舞台ではないか。
タイセイレジェンドは、昨年は1番人気のセイクリムズンに3馬身差をつけ完勝ともいえる内容でJpnI初制覇となった。前哨戦の東京盃JpnIIを圧勝して最高の形でJBCスプリント連覇を狙うが、クラスターカップJpnIII、オーバルスプリントJpnIIIを59キロで戦ってきて、夏以降これが4戦目という反動はないだろうか。
エスポワールシチーは、後藤騎手の絶妙なペース配分でレースを支配し、南部杯連覇で3勝目。フェブラリーステークスGIではグレープブランデーに、かしわ記念JpnIではホッコータルマエに、それぞれ2着と敗れていたが、その2頭をまとめて負かしたということでは価値ある勝利。8歳だからということで評価を下げる要素にはならない。ダートでは初めてとなる1400メートルがどうか。
セイクリムズンは、昨年ダートグレード4連勝の快進撃を見せ、この路線で頂点に立つのは確実かに思われた。しかしその後は勝ちきれないレースが続き、今年は黒船賞JpnIIIを勝ったのみ。今回も上位争いまでと見る。
ラブミーチャンの回避はなんとも残念だが、そのぶん、地方勢ではセイントメモリーに期待がかかる。斤量差があったとはいえ、オーバルスプリントでは一旦は並びかけれたタイセイレジェンドを振り切っての完勝。今回3番枠に入ったが、内にはタイセイレジェンド、サミットストーンがいて、1コーナーまで距離がないだけに、この3頭の先行争いがまず見どころとなりそうだ。
◎10テスタマッタ
◯1タイセイレジェンド
▲12エスポワールシチー
△6セイクリムズン
△3セイントメモリー
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メーデイアは牝馬限定のダートグレードで4戦4勝。着差はともかくいずれも危なげのない勝ち方で、同じような条件であればケチのつけどころがない。今回も勝負付けがすんでいるか、明らかに格下の相手ばかりで、何かのアクシデントだとか、捨て身の勝負に出る馬がいてよほどの乱ペースになるとかでもない限り、負ける要素は見当たらない。
クラーベセクレタは、昨年のJBCレディスクラシックでミラクルレジェンドに1馬身半差の2着。しかし今年は南関東勢同士のレースでも思わぬ惨敗があったりで、前々走スパーキングレディーカップJpnIIIでもまったくレースにならず最下位。それでも前走レディスプレリュードJpnIIでは接戦の2着争いの4着で、復活を思わせた。さらなる上積みがあればメーデイアを脅かす場面もあるかもしれない。
サマリーズは、スパーキングレディーカップJpnIIIでメーデイアに食い下がって1馬身差の2着。前走サマーチャンピオンJpnIIIのように牡馬相手では厳しいが、マイペースで先行できれば再び見せ場も。
前走ダートのオープン特別で3着と好走したキモンレッド、TCK女王盃、レディスプレリュードでメーデイアの2着があるアクティビューティ、東京盃は直線で力尽きたが牝馬同士のここに挑戦してきた川崎のハードデイズナイト、プロキオンステークスでレコード勝ちの実績があるトシキャンディらもメーデイアを負かすまでは厳しだろういが、展開や流れ次第では2着3着は十分に考えられる。
◎2メーデイア
◯6クラーベセクレタ
▲10サマリーズ
△7キモンレッド
△11アクティビューティ
△8ハードデイズナイト
△3トシキャンディ
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「金沢競馬場移転40周年記念」の冠がついた今年限りの2歳重賞。
兼六園ジュニアカップ出走馬が7頭いるが、2着のフリオグレイスーが回避。3着には大差がついていただけに、勝ったフューチャースターが同出走馬のなかでは断然。別路線組には、前走サファイア賞でそのフューチャースターをクビ差で負かしているイグレシアスがいて、この2頭による一騎打ちとなりそう。
ここは3連勝を狙うイグレシアスに賭ける。兼六園ジュニアカップで2着に負けたフリオグレイスーとは、馬主、生産者、厩舎、そして鞍上まで同じ。今回はその雪辱戦となりそう。
そのほかはほとんどが勝負付けの済んでいるような相手ばかりだが、1500メートルの持ちタイムでは上記2頭を上回っているアキレウス、前走でそのアキレウスに1馬身差の2着だったワンナイトオンリが連下を争うことになりそう。
◎4イグレシアス
○5フューチャースター
▲9アキレウス
△11ワンナイトオンリ
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