廃止された福山競馬場で行われていた福山2歳優駿の代わりというわけでもないのだろうが、今年からこの兼六園ジュニアカップが未来優駿として行われることになった。これにともない、昨年までは東海・近畿・中国地区交流だったのが、金沢所属馬限定となった。
ホッカイドウ競馬で未勝利戦を勝って転入してきたフリオグレイスーは、1500メートルの初戦を1番人気にこたえて勝利。2番手を追走し、3コーナー手前から追いどおしで、逃げていたサムライワンダーをゴール前でようやく交わしたが、まだまじめに走っていない感じ。ゴール前一瞬の伸びは見どころがあり、能力はさらに高いと見る。
サムライワンダーの前走は、逃げてフリオグレイスーに1馬身差の2着。3着馬には8馬身差をつけており、1500メートル1分37秒9という走破タイムは2歳戦としては優秀。
フューチャースターは、ここまで5戦してオール連対。前走JRA認定競走は、ここには出走してこなかったイグレシアスと直線叩き合いとなってクビ差で2着に敗れたが、3着馬には7馬身差。おそらくここまで3頭の勝負だろう。
バクダンは、中央から転入初戦の900メートル戦を楽勝。未勝利ばかりのメンバーだっただけに、いきなり重賞でどうか。
デビューから2連勝を飾ったアオバサクラだが、前走は向正面からついていけなくなり、フリオグレイスーに大きく離されて最下位。とはいえ2連勝のレースぶりから、明らかにそれが実力ではなく、2カ月ぶりの休み明けで何か走りたくない要素があったのかどうか。ひと叩きして巻き返しという可能性はある。
カイジンゴールドは前走が初勝利。デビュー戦ではサムライワンダーにちぎられていただけに、上積みがあって連下争いに食い込めるかどうか。
◎1フリオグレイスー
◯7サムライワンダー
▲8フューチャースター
△9バクダン
△6アオバサクラ
△5カイジンゴールド
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