ル・プランタン賞を勝ったエイシンルンディーは、レース直後は留守杯日高賞は回避というような話だったのだが、やはり出走してきた。よほど調子がいいのか、グランダム・ジャパン3歳シーズンを本気で狙ってきたのか。前々走の浦和・桜花賞は外枠が影響しての5着で、もう少し枠順が内だったら着順もよかったのでは、とのこと。各地に遠征して、さまざまな相手と対戦している経験を評価して、連勝の可能性は高いと見る。グランダム・ジャパンのポイントでは目下のところ上位が拮抗しているが、1位のエイシンルンディーにとってはここを勝てば2番手以下を引き離すことになる。
地元期待のブリリアントロビンは、冬季休催をはさんで4連勝中。金杯ではロックハンドパワーを相手にせず、前走あやめ賞ではラブソングにゴール前でクビ差まで迫られたが、3~4コーナーでは持ったままで先頭に立ち、直線を向いたところではハミが掛からず馬が遊んでいた。まともに走ればさらに上を目指せるだろう。
川崎からの遠征がハードデイズナイト。前々走の3歳特別が南関東での初勝利だが、クビ差2着にしりぞけたベルフェスタが、25日の東京プリンセス賞で3着に好走。こきて力をつけてきているだけに、頭までという可能性も。
ラブソングは、あやめ賞でブリリアントロビンにクビ差まで迫ったが、実力的にはやや差がありそう。
オグリハートは、若草賞4着、ル・プランタン賞5着と、グランダム・ジャパンのポイントを確実に稼いでいる。ここも入着までなら。
◎8エイシンルンディー
○1ブリリアントロビン
▲2ハードデイズナイト
△10ラブソング
△11オグリハート
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ダノンカモンに重賞初制覇のチャンス。むしろ今まで重賞を勝っていないのが不思議なくらいで、戦ってきた相手は一線級のダート馬ばかり。今回、他のJRA勢はいずれも交流重賞を制しているがJpnIIIまで。実力的にはこの馬が最上位とも考えらえる。不安点は、地方遠征が初めてということ。名古屋の小回りコースがこなせるかどうか。
ティアップワイルドは兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIを逃げ切ったが、その後の黒船賞JpnIII・3着、東京スプリントJpnIII・4着は、ハイペースの厳しい流れだった。今回は何が何でもという馬が地元のサイモンロードしかなく、それほどハイペースにならないであろうことから、好位から抜け出す可能性は十分。
ダイショウジェットは交流重賞の浦和・オーバルスプリントを勝っているが、グレードではないためグレード別定の交流重賞には加増がないまま出走できる。末脚勝負ゆえ展開に左右される面はあるが、このメンバーなら勝ち負けまで。
セレスハントは、このレースで一昨年4着、昨年5着。ダートグレード3勝はいずれもJpnIIIだけにチャンスはある。
コスモワッチミーは兵庫ゴールドトロフィーJpnIII、黒船賞JpnIIIでともに4着。勝ち負けまでは厳しいが、馬券圏内の可能性はある。
サイモンロードは、名古屋大賞典JpnIIIで果敢に逃げて地方最先着の4着。今回はスローに持ち込んでどこまで粘れるか。
◎6ダノンカモン
◯1ティアップワイルド
▲2ダイショウジェット
△4セレスハント
△9コスモワッチミー
△10サイモンロード
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重賞実績馬に連勝馬に転入間もない馬など、楽しみなメンバーが揃った。
高知に移籍して3連勝とマチカネニホンバレの勢いが止まらない。しかも、グランシュヴァリエ、コスモワッチミーと、全国区の舞台での活躍馬を負かしてのもの。脚元の不安があって高知に移籍してきたようだが、ここまでのところ順調に使えているようだ。前走コスモワッチミーに5馬身差をつけての圧勝は、さすがに中央オープンの実績を感じさせる。
タンゴノセックは、2011年の高知県知事賞こそ2着に敗れたものの、その後は地元同士ならほぼ敵なしという成績。前々走は重賞ではないものの、ついに南関東のオープンを制した。今回は主戦の赤岡騎手が名古屋遠征のため、川崎所属時に騎乗経験のある佐藤博紀騎手が川崎から呼ばれた。
エプソムアーロンも中央オープンの実績。その後大井では勝ち星こそ挙げられなかったものの、重賞を中心に使われていた。転入初戦のC3戦はさすがに楽勝。雑賀正光厩舎の主戦、永森大智がブレーヴキャンターではなくこちら起用されたのは期待の表れか。
ブレーヴキャンターは昨年10月以降、交流の黒船賞を別とすれば地元では11戦連続連対。重賞でも久松城賞圧勝、黒潮スプリンターズカップでコスモワッチミーの2着があり、チャンスはある。
ナムラハンターは、昨年の建依別賞では3着だったが、その後下級条件から13連勝中。あらためて重賞クラスで力が通用するかが問われる。
◎4マチカネニホンバレ
○10タンゴノセック
▲8エプソムアーロン
△2ブレーヴキャンター
△9ナムラハンター
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今後の古馬重賞戦線で中心的な存在になりそうなギンガリュウセイ、キタノタイショウらと、これからが期待されるオイドンら若い5歳世代との対決に注目。
昨シーズン限りで引退したカネサブラックは第1回のこのレースの勝ち馬で、当時5歳。それまでのカネサブラックの成績と、ここまでのオイドンの実績を比べてみると、オイドンのほうが上。この重量なら古馬一線級が相手でも押し切れると見る。
ホッカイヒカルは昨年のこのレースの勝ち馬。ばんえい記念は2年連続で4着だったが、800キロ以下の比較的軽い重賞でこそこの馬の脚質が生きる。
5歳世代のもう1頭フジダイビクトリーは、重賞タイトルこそばんえい菊花賞と柏林賞の2勝だが、世代同士の重賞では常に上位争いをしてきた。何よりチャンピオンカップ3着という結果なら、ここでも勝負になる。
ギンガリュウセイは、昨シーズンも前半はまったく調子が上がらなかった。キタノタイショウとともに、かつてのトモエパワーほどとは言わないが、高重量戦でこそというタイプになってきているような気がする。
◎8オイドン
○5ホッカイヒカル
▲10フジダイビクトリー
△6ギンガリュウセイ
△3キタノタイショウ
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中央から転入して4連勝中のマイネルルビウスがまだ底を見せていない。持ちタイム的にはフレアリングメテオより1秒以上劣っているが、前走は後続との脚色を測りながら、何度か気合を入れられただけでの楽勝。1秒程度タイムを詰めるのは可能と見る。
フレアリングメテオはこれまで重賞では勝ちきれないレースが続いているが、それでも笠松や名古屋の重賞で入着している経験は大きい。対抗評価だがあっさりの場面も考えられる。
マイネルリボーンは昨年秋に中央から転入し、3着を外さない堅実な成績を残してきた。前走、金沢では初めて4着となったが、これは中央との条件交流で、地元馬では最先着。評価を落とすことにはならない。
7番人気で金沢ヤングチャンピオンを制したミカワジェイドだが、冬季休催が明けてからは3戦して勝ち星なし。とはいえ前走ではフレアリングメテオと直線叩き合ってクビ差の2着。地元の同世代同士では力上位。
マツノファインは昨年の重賞2戦では離されての敗戦だったが、3歳になってから力をつけている。前走ではフレアリングメテオ、ミカワジェイドの一騎打ちからはやや離されたものの、このクラスでも好走までは可能。
◎3マイネルルビウス
○5フレアリングメテオ
▲2マイネルリボーン
△8ミカワジェイド
△6マツノファイン
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