大高坂賞で先着を許したマチカネニホンバレが不在となれば、グランシュヴァリエの実績が抜けている。地元高知での出走はそれほど多くないが、ダートグレードを除けば地元で他馬に先着を許したのは、そのマチカネニホンバレ以外では、昨年2月のだるま夕日特別でのレーザーブレイドのみ。意外にもこの二十四万石賞は初挑戦となる。
中央オープンの実績があったクイックリープは、黒船賞JpnIIIではコスモワッチミー(4着)に続く5着。ラブミーチャンに先着したことは自信になったのではないだろうか。1900メートルは中央時代を含めても初めての距離だが、マイル前後でも好走があることから、地元同士のゆったりした流れなら問題なくこなせると見る。
リワードアリオンは、昨年夏に建依別賞を制し、今年は久松城賞で2着。まれに惨敗はあるものの、昨年8月にA級に昇級して以降では、地元高知で3着を外したのはわずか2戦。期間限定騎乗中の山中悠希騎手がどんなレースを見せるのかにも注目。
ジュライザセヴンスは、だるま夕日特別でクイックリープに6馬身ほど離されての3着、3走前にはリワードアリオンに2馬身半差の2着など、トップクラスとの対戦ではやや分が悪い。乗替りでの赤岡騎手がどこまで持って来られるか。
ヒロカミヒメは、黒潮菊花賞以降勝ち星がないが、それでもA-1特別では常に上位争いできる実力。
ヘイハチキングは中央1000万下から転入して2着2回。変わり身があれば連下争いも。
◎グランシュヴァリエ
◯クイックリープ
▲リワードアリオン
△ジュライザセヴンス
△ヒロカミヒメ
△ヘイハチキング
佐賀桜花賞という大層な名前がついているもの、B級格付けの馬たちによる重賞。
3カ月の休養明けでもアドマイヤクリスに期待したい。名古屋からの転入初戦となった前走、1月13日のB1級特別では、スタートでダッシュがつかず最後方からという厳しい展開ながら、4コーナー5番手から佐賀の短い直線で前を交わしきった。今回はそのときの調子が戻っていればだが、さらに上のクラスにいっても通用する器かもしれない。
グランデアトレは、中央未勝利から昨年転入して、秋にはB1級1組特別で2勝。その後大井に転厩したが、再び佐賀に戻ってきた。初戦の前走はB1級特別で2着だが、勝ったのがロマンチックでは仕方ない。あらためて力が試される一戦。
マイネルポンピオンは、前走佐賀弥生賞を7番人気で逃げ切り勝ち。4コーナーで2着馬に迫られながら、直線で再び突き放した。とはいえB2級のメンバーで、今回クラスが上がって互角の勝負に持ち込めるかどうか。
前走中央からの転入初戦で1番人気に支持されながら4着に敗れたタイセイスナイパーは、今回あらためての期待。
福山から移籍してきた渡辺博文騎手が騎乗するレコパンもB2級では常に安定勢力。
◎アドマイヤクリス
◯グランデアトレ
▲マイネルポンピオン
△タイセイスナイパー
△レコパン