今年ここまで勝ち星がないスーニが復調気配だ。JBCスプリントJpnIは3着だったが、直線を向いて単独で2番手に抜け出したときのレースぶりには見どころがあった。2010年から11年にかけても長いスランプがあり、そのとき復調気配を感じさせたのがさきたま杯JpnIIIの3着で、まさに今回のJBCスプリントのようなレースをしていた。その後プロキオンステークスGIII8着のあと、昨年のこのレースまで4連勝。ここで1年ぶりのリスタートとなるかどうか。59.5キロは楽ではないが、昨年はそれでも強い勝ち方を見せた。
オオエライジンにはダートグレード初制覇の期待がかかる。前々走JBCスプリントJpnIで厳しいペースを経験。結果は勝ち馬から2秒離されての6着だったが、勝負どころの3コーナー手前では内から進出して先団にとりつき、一線級相手のペースにも対応できるところを見せた。前走地元の園田金盃は3コーナー手前で後続が後退すると、あとはハミがかからなかったという。今回はハンデ戦で、昨年と同じ54キロ。この1年の上積みがあれば、スーニ、セイクリムズンが相手でも昨年以上の結果も期待できる。印は対抗だが、馬券的には頭も。
セイクリムズンのこの秋3戦は、春の4連勝の勢いがない。昨年はスーニより1.5キロ軽い58キロで2着だったが、今年はスーニと同じ59.5キロを背負う。地元ともいえる岩田騎手はもちろん大きなアドバンテージだが、春の調子が取り戻せているかどうか。
ティアップワイルドは中央のダートオープンで4勝の実績。地方でも大井・東京スプリントJpnIIIでの2着があるが、中央のトップ2とハンデ差1キロでは、ちょっと厳しいように思う。
ダイショウジェットは、前々走の南部杯JpnIでエスポワールシチーの2着など、9歳でも衰えはない。毎度のことだが、前が競り合って終いを生かせる展開になるかどうか。
◎スーニ
◯オオエライジン
▲セイクリムズン
△ティアップワイルド
△ダイショウジェット