NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
白山大賞典は、斤量差を含めてもニホンピロアワーズの圧勝だったが、ナムラダイキチが見せ場をつくった。向正面で早めに仕掛け、逃げていたエーシンモアオバーに一旦は離されながらも直線でもう一度交わした。負けたとはいえ価値ある2着だったのではないだろうか。どこかメンバーの軽いダートグレードに出走できるような機会があれば、タイトル奪取も夢ではない。そいうわけで、ナムラダイキチにとってはジャングルスマイル不在のここでは負けるわけにはいかない一戦だ。
相手は難しいが、筆頭はマーベラスキング。今シーズンはスプリングカップでの3着があり、しかしその後はなかなか勝ち星に恵まれず、前走のA2特別が今シーズンの初勝利。とはいえA1特別でも常に2着3着争いを続けてきた。ナムラダイキチは別格だが、それ以外のメンバーとなら互角以上の力はある。
ナムラダイキチ以外のメンバーで、実績最上位はタートルベイ。2010年には北國王冠から中日杯を連勝している。今シーズンも遠征したオグリキャップ記念2着に百万石賞も3着。前走白山大賞典での10着はともかく、前々走のにわか祭特別で5着に負けているのが気になるところ。ナムラダイキチに対してよほど無理なレースをしない限り、2着争いはマーベラスキングかタートルベイだろう。
そのほかではあまり強く推せる要素のある馬がいないが、かつては重賞上位の常連だったゴールデンミションを連下の押さえに。
◎ナムラダイキチ
○マーベラスキング
▲タートルベイ
△ゴールデンミション