NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
ん? 福山の銀杯。懐かしい響きだなあと思ったら、2006年までアラブ3歳馬の重賞として行われていたものが、今年から3歳以上の福山デビュー馬による重賞として生まれ変わった。回次も当時のものから引き継がれている。
出走馬の近走の成績を見ると、ほとんどがB級以下で苦戦している馬ばかりで、福山ではやはり転入馬が上級クラスのほとんどを占めているというのがわかる。
そんななかでも、実績と格からはユメミルチカラが中心。2歳時に福山2歳優駿を制し、昨年3歳時は福山ダービー2着、今年1月にはクイーンカップ2着など重賞でも結果を残してきた。近走は大敗もあるが、前走1600メートルのA3・B1戦で5着なら、このメンバーに入れば能力上位。
ラピッドリーサンは、重賞では昨年の福山プリンセスカップの3着が最高という成績。今年4月にB級に昇格して以来勝ち星はないが、それでもB3級で堅実に上位に食い込んでいる。
3歳のクーヨシンは古馬重賞はこれが初挑戦。2月の福山プリンセスカップまでは地元ではほぼ無敵だったが、それ以降、福山ダービーでも差をつけられての2着など勝ち星がない。ただ格付的にはメンバー中最上位で、約3カ月ぶりとなった前走A2特別は勝ち馬から1秒8離された5着。叩き2戦目の上積みがあれば圧勝もあるが、格付最上位でも古馬との対戦となるとどうだろう。
4走前にB2特別勝ちがあるマルサンラヴィータ、福山チャンピオンシップ3着の3歳牝馬オブリラブ、福山ダービー3着で前々走C1戦を勝っているシゲノチコクらは成績的にはやや劣勢だが、上位食い込みを狙う。
◎ユメミルチカラ
◯ラピッドリーサン
▲クーヨシン
△マルサンラヴィータ
△オブリラブ
△シゲノチコク