ジャングルスマイルかナムラダイキチか。今回も地元2強の一騎打ちとなりそうだ。
前回の対戦は6月の百万石賞で、ジャングルスマイルが逃げ、スタート後中団だったナムラダイキチが2周目の向正面で仕掛けていったが、ジャングルスマイルの平瀬騎手は1馬身より差を詰めることを許さず、直線では突き放して1馬身半差をつけるというレースだった。これまでの対戦では、向正面から3コーナーあたりでナムラダイキチがジャングルスマイルに並びかけて少しでも前に出れば、そのままの勢いで交わし去るが、並びかけられなければジャングルスマイルがそのまま押し切ってしまうというのが勝ち負けのパターン。
さて、今回はどうか。ナムラダイキチの前走は、3番手の好位追走から向正面で前の2頭を交わしにかかると、あとは突き放すばかりで大差の圧勝。単に力の違いといえばそれまでだが、向正面中間で早めに交わしにかかったのは、対ジャングルスマイルのレースを想定してのものだったかもしれない。順調に使われており、ここに向けていい試走になったに違いない。今回はナムラダイキチを中心にする。
相手はもちろんジャングルスマイルで、他の地元勢とはかなり実力に開きがあるため、2強に立ち向かうのは、やはり他地区からの遠征勢となる。
その筆頭は、浦和のトーセンゴライアス。中央準オープンから昨年秋に南関東に転厩し、勝ち星はないもののオープン特別や準重賞なら上位争い。鞍上が地元の吉原騎手でもあり、南関東オープンの実力なら、2強と好勝負の可能性も十分。
マルヨフェニックスは、全盛時なら2強を負かす力はあったと思うが、7月の名港盃では離されての3着。常に脚元との戦いでもあり、仕上がり次第の面は否めない。現状、持てる力を発揮できたとして、どこまで迫れるか。
エーシングレーソロは、前走1番人気に推された名港盃で伏兵のミヤジメーテルに3馬身離されての2着。そのミヤジメーテルが、その後の重賞でいまひとつという成績だけに、エーシングレーソロも期待されたほどの実力はないのかもしれない。トーセンゴライアス、マルヨフェニックスが凡走したときに馬券争いに食い込めるかどうか。
◎ナムラダイキチ
◯ジャングルスマイル
▲トーセンゴライアス
△マルヨフェニックス
△エーシングレーソロ