園田FCスプリント3着以来となるが、この距離ならタガノブリガデイロの実力が抜けている。ダート1400メートルは24戦15勝、2着4回。着外5回のうちダートグレードが3戦だから、この距離ではほとんどパーフェクトな成績といえる。それでいて重賞タイトルがないのは、兵庫ではダートグレードを除くと1400メートルの重賞がほとんど行われていないため。前走園田FCスプリントはスタートから3コーナーまで置かれたが、直線は猛然と迫って3着を確保した末脚は、むしろ能力を感じさせた。姫路コースが初めてというのが不安だが、それさえ克服すれば力は抜けている。
エーシンビーセルズは、中央で準オープン勝ちの実績。その後移籍した笠松では結果が残せなかったが、兵庫に移籍して姫路で2連勝。特に前々走は、不良馬場だったとはいえ、この1400メートルでコースレコードを叩きだしての圧勝だった。タガノブリガデイロを脅かすのはこの馬。
名古屋から遠征のデジタルゴールドも実績的に差はない。今年5月の尾張名古屋杯が重賞初制覇で、前々走でオープン特別も勝利。前走名港盃は逃げて8着に沈んだが、これはキングスゾーンに突かれて息の入らない厳しい展開で共倒れだった。1400メートルでの勝ち星が下級条件のときしかないため、その距離に対応できるかどうかがカギとなる。
勝負になるのは上記3頭で、以下はやや離れる。笠松から遠征のマルヨハヤブサは格上挑戦となるが、堅実な成績でまだ底を見せていない。コスモトノは1年以上勝ち星から遠ざかっているものの、ここ2戦はA1特別の1400メートル戦で連続2着と復調気配。シーガルプリンセスは、前走初めてのA1特別で、コスモトノから1馬身半差3着だけに、さらなる上積みがあれば。
◎タガノブリガデイロ
◯エーシンビーセルズ
▲デジタルゴールド
△マルヨハヤブサ
△コスモトノ
△シーガルプリンセス