NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
6頭立てとやや寂しくなったトレノ賞だが、期待馬は揃った。
羽田盃を制すなど、09年の南関東三冠戦線の中心馬の1頭だったナイキハイグレードがいるというのが、今の高知のすごいところ。かねてから川島正行調教師の馬のつくり方に近づきたいと言っている雑賀正光調教師が、その川島厩舎から引き継いだのがナイキハイグレード。5月のかきつばた記念のときだったか、「川島調教師の馬のつくり方は盗めましたか?」と聞いてみたら、「まだまだこの馬の本来の姿はこんなものではない」と話されていた。しかし高知なら実績は断然。1300メートルは決して適距離ではないが、地元同士のメンバーでコーナーを4つ回るコースならそれほどハイペースにはならないだろうことからも、ここは勝たなければいけないレース。
重賞初挑戦となった福永洋一記念を制したコスモワッチミーは、続くA1特別こそ4着に敗れたものの、その後は3連勝中。ナイキハイグレードとの初対戦に注目だ。
シークロノスは、JRA1勝から転入してC3級で4連勝中。今回は、重賞レベルで通用するかどうか試される一戦。
パイパールヴァティは、4着以内を外さない堅実な成績でクラスを徐々に上げ、まだB級格付けだが、前走は牝馬限定のオープン、ヴェガ特別を勝利。タイム的にはまだまだだが、このメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎ナイキハイグレード
○コスモワッチミー
▲シークロノス
△パイパールヴァティ