NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
昨年のこのレースを見ると、実力よりもいかにスタートダッシュを決めるかどうか、そして超短距離に適性があるかどうかで決まったように思う。
ここは佐賀のガルホームが勝負になるのではないか。3歳ながら前走は北海道スプリントカップJpnIIIに遠征し、スタートでそれほど気合を入れることなく2番手につけ、3コーナーからサマーウインドがハナを奪ったハイペースながら、直線まで2番手をキープした。結果、9着に敗れたが、そのときと同じ53キロで、今度は地方馬同士の争い。2ハロン近く短くなる距離なら、最後までもたせられるのではないか。長距離輸送と連闘の影響がなければだが、中央の一線級と走った経験は生きるはず。
相手には園田1230メートルで2戦2勝のタガノブリガデイロ。一昨年、昨年と兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIに出走し、ともに勝ち馬から1秒以内の差。昨年の4月以降、連対を外したのはダートグレードの2戦のみと安定感も抜群だ。
スタートダッシュならエイシンマロニエも抜群。ここ2戦ともに4コーナーまで楽な手ごたえで直線突き放し、1230メートル戦を連勝。兵庫に移籍してからの成績を見るとムラがあるように見えるが、惨敗は1400メートル戦で、1230メートル戦に限れば馬券圏内を外していない。
高知から遠征の2頭、シーアクロス、ブレーヴキャンターは、それぞれ福永洋一記念3、4着で、このメンバーに入ってどこまでやれるか。ここ2戦でエイシンマロニエの2、3着に好走しているダイワデュークも1230メートル戦で好成績を残している。
◎ガルホーム
○タガノブリガデイロ
▲エイシンマロニエ
△シーアクロス
△ブレーヴキャンター
△ダイワデューク