出走8頭中7頭が6月3日のライラック賞に出走していたというメンバーで、負担重量もそのときから全馬が50キロ増。
そのライラック賞は、4頭ほどがほぼ同時に障害を先頭でクリアした中から、トップハンデのオイドンが抜け出しての完勝。1頭だけキャンターのように走っていたのが印象的だった。しかも2着が、今回は不出走だが、メンバー中最軽量でオイドンより60キロも軽いヘイセイオトメだけに、オイドンの強さが際立った。ここは再びオイドンの舞台となりそうだ。
同じメンバーで何度かレースをすれば、その都度着順が変わりそうで難しいメンバーだが、ライラック賞は1番人気に支持されながら7着に敗れたレットフジが相手筆頭。続く前走B1級で差のない2着と、やはり力はある。
ライラック賞で2着争いを演じた牝馬のブラックパール、アアモンドマツカゼも軽ハンデを生かせば好走が期待できそう。
以下は難しいが、タッピイサム、フナノコーネルあたりが3着に入って穴候補。
◎オイドン
○レットフジ
▲ブラックパール
△アアモンドマツカゼ
△タッピイサム
△フナノコーネル
福山のこの世代は、クーヨシンかアグリノキセキかという争いだが、ここは高知から単騎遠征のクロクモに期待。中央未勝利、しかも最高の着順が8着という成績だったが、高知に移籍後、高知と福山で、いずれも一方的なレースで連勝。1番人気に期待された高知優駿は残念ながら見せ場をつくれず6着。転入後2連勝のレースぶりからは、高知優駿での惨敗はとても実力とはいえず、一度経験したコースでもあり、あらためて期待したい。
福山ダービーは先手をとったアグリノキセキがクーヨシンに5馬身差をつけて圧勝。クーヨシンの出負けもあって、アグリノキセキにとってはすべてがうまく運んだレース。積極的に他地区に遠征もしているクーヨシンをもう一度上にとる。
モリデンヴィーナスは3歳1組から古馬C1級で4連勝中、同じく3歳1組から古馬C1級で6戦連続連対中のホッカイキコチャンらが力をつけているが、格付け的にもクーヨシン、アグリノキセキとはまだまだ差がありそう。
◎クロクモ
○クーヨシン
▲アグリノキセキ
△モリデンヴィーナス
△ホッカイキコチャン
なんと!岩手ダービーダイヤモンドカップを制したばかりの3歳馬アスペクトが、この時期に古馬重賞に挑戦してきた。もし勝てば、3歳馬によるみちのく大賞典制覇は史上初のこととなる。ただし舞台は水沢。盛岡ダートでは8戦全勝だが、水沢では金杯でのまさかの惨敗があった。はじめての古馬一線級との対戦でもあり、ここは相手候補まで。
中心は、昨年の3歳チャンピオン、カミノヌヴォー。昨年のこの時期は南関東に所属していて岩手ダービーダイヤモンドカップには出走せず。しかし岩手に戻って不来方賞とダービーグランプリを制したばかりか、桐花賞で古馬をも一蹴した。その活躍からすると今季の3戦は案外の結果だが、2000メートルに距離延長のここで復活と見る。
相手にはトーホクキング。格上挑戦だった桐花賞こそ4着だったが、その後は連対を外さず、当然のようにA級まで出世してきた。あすなろ賞は惜しくもオウシュウサンクスにアタマ差2着に敗れたが、前走1番人気に支持されたA級戦でツカサゲンキと同着優勝。重賞初制覇も狙える。
オウシュウサンクスはB1級から6連勝であすなろ賞を制した。勢いならこの馬が一番。
冒頭でも触れた3歳のアスペクトだが、初の古馬との対戦もあるが、3コーナーからびっしり叩き合った岩手ダービーダイヤモンドカップから中2週で、その反動も心配なだけに△まで。
桐花賞2着だったコアレスランナーは、昨年11月から8戦連続で3着を外さない堅実な成績。
今季中央から転入したツカサゲンキは、ここにきて2連勝と調子を上げてきた。ただその連勝が盛岡コースで、その前の水沢での2戦は4、7着という成績だっただけにコース適性に疑問が。
◎カミノヌヴォー
○トーホクキング
▲オウシュウサンクス
△アスペクト
△コアレスランナー
△ツカサゲンキ