昨年末以前にこのメンバーであれば、迷うことなくカネサブラックが中心だっただろうが、帯広記念を勝って以降は、かつてないほどの不振に陥っている。
そこで狙ってみたいのは、調子を取り戻してきたナリタボブサップ。長期休養から昨年11月に復帰し、当初はオープンの下のクラスでも精彩を欠くレースが多かったものの、年明けからはオープン1組でも互角の勝負をしている。前走大雪賞は、障害を先頭で越え、ホクショウダイヤに交わされたものの最後までバテることなく接戦のゴールだった。ホクショウダイヤとは前走5キロ差だったのが、今回は10キロ差。この重量なら、今の調子なら早め障害から押しきれる。2010年12月のドリームエイジカップ以来の重賞制覇に期待したい。
とはいえ目下絶好調のホクショウダイヤも怖い存在。今季は、ばんえい十勝オッズパーク杯こそ2着に敗れたものの、それ以外は3戦3勝。今年2月のチャンピオンカップが9歳にしての重賞初勝利で、今が充実期なのかもしれない。
カネサブラックは、チャンピオンカップで9着に敗れて以降、勝ち星どころか2着もない。とはいえ、ここ3戦は連続して3着。特にここ2走は勝ったホクショウダイヤとほとんど差がなく、復調気配は見える。
キタノタイショウは、前走大雪賞こそ5着に敗れたものの、それまでは上記3頭と常に差のないレースを続けているだけに力的に差はない。
710キロでばんえい十勝オッズパーク杯を制したホッカイヒカルは、この重量で、しかも別定10キロ増でどこまでやれるか。
◎ナリタボブサップ
◯ホクショウダイヤ
▲カネサブラック
△キタノタイショウ
△ホッカイヒカル
金沢の古馬2強、ナムラダイキチとジャングルスマイルが、スプリングカップ以来の対戦となる。
その間、ジャングルスマイルは笠松のオグリキャップ記念に遠征、輸送を克服して見事逃げ切り勝ち。ライバルと目されたタートルベイがうしろからの競馬で、ナムラダイキチのように早めに競りかけくる馬がいなかったため、楽にレースを運べた。今回は手の内を知られているナムラダイキチが相手だけに、楽な競馬にはならないだろう。ナムラダイキチの7連勝の可能性は高いと見る。
タートルベイが2頭の間に割って入れるかどうか。前走から再び金沢に戻り、今度はジャングルスマイルと同じ金田一昌厩舎の所属となった。吉原寛人騎手が長期の南関東遠征から戻ってきたが、さすがにジャングルスマイルはオグリキャップ記念を勝った平瀬城久騎手を替えるわけにはいかなかったのだろう、吉原騎手はタートルベイの鞍上となった。その鞍上がジャングルスマイルを知り尽くしているだけに、ナムラダイキチが早めに動いてジャングルスマイルをつぶしにかかれば、タートルベイが食い込むチャンスも。
前走でタートルベイを負かしているヒカルプリンス、下級条件からの上がり馬マイネルブラジリエらは3着候補。
◎ナムラダイキチ
◯ジャングルスマイル
▲タートルベイ
△ヒカルプリンス
△マイネルブラジリエ