NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
新年度の第1回開催に行われている重賞で、例年であればここが冬季休催明け初戦となる馬がほとんどだったのが、今年は3月にも開催が行われたことで、3月に1走または2走している馬たち同士の対戦となった。
やはり今回もジャングルスマイルとナムラダイキチの一騎打ちという様相だ。
11月の北國王冠では3コーナーから2頭がびっしり叩き合ってジャングルスマイルがクビ差で勝利。12月の中日杯でも2頭の一騎打ちとなり、今度はナムラダイキチが2馬身半突き放した。ちなみに両レースとも3着には大差がついていた。これまでの対戦からも2頭の間に実力差はあまりない。
それぞれ前走のレースぶりからジャングルスマイルのほうが順調と見て本命にする。3月29日の前走は、内枠からハナを奪うと、軽く追われただけで後続を楽に突き放した。
対するナムラダイキチの3月18日の前走は、中団を追走し、道悪だったとはいえ向正面から追いどおし。粘るヒカルマンテンボシにようやく3/4馬身差をつけての勝利だった。そのひと叩きで変わってくる可能性もあるが、まだ本来の調子ではなさそう。
3着争いの筆頭はヒカルマンテンボシ。中日杯は2強から離されたとはいえ3着を確保。前走もナムラダイキチ相手に最後まで食い下がり、3着馬には3馬身差をつけた。2強以外のメンバーでは能力上位で、金沢転入後、勝ち星がないとはいえ成績は安定している。無理に2強を負かしに行ったりしなければ、順当に3着という可能性が高い。
2強との対戦で何度か掲示板を確保しているコスモシェアト、マーベラスキングらが、馬券圏内の争いに加わってくるかどうか。
◎ジャングルスマイル
◯ナムラダイキチ
▲ヒカルマンテンボシ
△コスモシェアト
△マーベラスキング