NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
10日に高知で行われた黒潮スプリンターズカップに続き、黒船賞JpnIIIのトライアルとして行われるこの重賞。昨年までは特別戦だったが、今年から重賞に格上げされた。
遠征は兵庫と高知から1頭ずつだが、兵庫のエーシンエフダンズが強力だ。JRA時代は芝だが1200メートルを中心に使われ、重賞でも2着があったスピード馬。2走前に笠松に遠征した白銀争覇は、兵庫のフィオーレハーバーとの一騎打ちを半馬身差で制して勝利。重賞勝ち馬が、ほかに高知のマルハチゲティと、道営時代のカゼノコウテイくらいしかいないメンバーなら実力は断然と見てよい。
相手には高知のマルハチゲティ。昨年夏には福山・金杯を勝利。その後も高知のA級で常に上位争い。地元の黒潮スプリンターズカップを使わず、わざわざここに照準を合わせてきたのは、勝機十分と見てのことだろう。
カゼノコウテイが道営で重賞を制したのは一昨年10月の瑞穂賞だが、昨年終盤にも瑞穂賞、道営記念をともに4着と好走。若い頃には短い距離を使われていたこともあるが、07年4月以降は、芝もダートも1600メートル以上のレースを使われてきただけに、距離には若干不安が残る。地元の意地を見せたいところ。
シルクプレストは、昨年の金杯でマルハチゲティにコンマ2秒差の2着。ここでも上位食い込みを狙う。
グラスヴィクターは、中央1勝から転入して8連勝。前走、重賞初挑戦となったマイル争覇はやや離されての5着。重賞クラスに入ると、ちょっと厳しいのかもしれない。
◎エーシンエフダンズ
◯マルハチゲティ
▲カゼノコウテイ
△シルクプレスト
△グラスヴィクター