NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
実績のある馬とない馬がわりとはっきりしているメンバー構成で、エーシンユリシーズに重賞初制覇のチャンス。中央1戦1勝のみで兵庫ジュニアグランプリJpnIIを狙って兵庫に移籍。結果3着は、おそらく陣営にとっては残念であっただろうが、将来に期待の持てる3着でもあった。全日本2歳優駿JpnIは7着だったが、その後の2連勝は先行していずれも完勝。兵庫3歳3冠に向けてここは負けられない一戦。
対するは笠松のマルチゴールド。道営では4戦してアタックチャレンジを勝ったのみという成績で、シーズン終了後に笠松に転厩。そして4着のあと2連勝。初めての重賞だが、期待は大きい。
ちなみにこの日は都内でNARグランプリ2011の表彰式が行われる。エーシンユリシーズの橋本忠男調教師と木村健騎手はオオエライジン(3歳最優秀牡馬)で、マルチゴールドの柳江仁調教師と濱口楠彦騎手はラブミーチャン(4歳以上最優秀牝馬)で、それぞれ表彰される。が、ジョッキーは当然表彰式のほうを欠席せざるをえず、柳江調教師も表彰式のほうを欠席するようだ。そういう意味でも両陣営にとっては負けられない一戦となる。
メンバー中唯一重賞を勝っているのが、笠松のタッチデュール。前走、園田クイーンセレクションでは2番人気に支持されたものの6着だったが、巻き返しなるかどうか。
そのほかは実績的に今ひとつのメンバーだが、園田クイーンセレクションでタッチデュールに続く7着だったサブリナラッシュ、2戦1勝でまだ底を見せていないエクサイティングらに馬券圏内に食い込む余地があるかどうか。
◎エーシンユリシーズ
◯マルチゴールド
▲タッチデュール
△サブリナラッシュ
△エクサイティング