NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
久松城賞は、福山・高知の交流重賞として新設された重賞で、久松城とは福山城の別称。来年3月に福山競馬場で行われる大高坂(おおたかさ)賞は戦国時代以前の高知城の別名で、互いに交換レースとなっている。
南関東A級から転入して2連勝のタンゴノセックの力が抜けている。前走のA-1特別ではやや出負けしてやや離れた5番手を追走も、3~4コーナーで一気にまくって前をとらえると、直線突き放して完勝。まさに格の違いを見せつける勝ち方だった。
相手になりそうなのはマルハチゲティ。7月にはトレノ賞、8月には福山の金杯を制し、高知ではいまだに掲示板を外したことのない安定した成績。9月の珊瑚冠賞、11月の黒潮マイルチャンピオンシップではともに5着に敗れたが、巻き返しを期待したいところ。
3番手にも高知勢でアプローチアゲン。4月の二十四万石賞以来勝ち星がないが、ダートグレードへの遠征が多いためこれは仕方がない。高知に戻れば重賞を含めても常に上位争いをしているだけに、ここでもチャンスはある。
福山勢ではオープンクラスで4戦連続連対のコロネットが断然。高知のオープン馬に対してどこまで食い下がれるか。
重賞実績のあるイーグルビスティーや、近走A級の下位やB-1で圧勝しているゴールデンコンパスも警戒しておきたい存在だ。
◎タンゴノセック
◯マルハチゲティ
▲アプローチアゲン
△コロネット
△イーグルビスティー
△ゴールデンコンパス