かつて地方のみの全国交流で行われていたダービーグランプリは、1~3回こそ大井所属馬が3連勝したが、90年代に入ってからは意外に南関東所属馬が人気先行で崩れるようなパターンが目立ってきた。そして再び地方全国交流として復活した昨年も、羽田盃勝ちの看板で1番人気になったシーズザゴールドが3着。
今年、実績最上位は東京ダービー3着のキスミープリンスだが、昨年9月の鎌倉記念以来勝ち星がないというのが気になるところ。1番人気になるようならむしろ印は落としてみたい。
狙いはピエールタイガー。北海優駿ではスタープロフィットとの叩き合いをハナ差で制した。大井に遠征した黒潮盃は7着だったが、そのまま大井の所属になって古馬B級特別を強い勝ち方で2連勝。前走A3特別は6着に敗れたが、ちょっと後ろから行き過ぎた。後ろから行ったり好位につけたりレースぶりがさまざまだが、3歳馬同士なら好位をとれれば突き放す力はある。
相手にはスタープロフィット。船橋転厩初戦の前走を勝利。上積みが見込める。
順調度を考えるとキスミープリンスはその次。
笠松のエーシンイグアスは、JRAでは惜しいレースを繰り返して未勝利だったが、転入後はA4の一般戦とA2特別を連勝。今の調子なら南関東勢に割って入る可能性はある。
ジャクソンライヒは典型的な穴馬。デビューから5戦目まで、最高の人気が6番人気だが、それでも3勝を挙げた。東京湾カップも3番人気での勝利。前走古馬B1特別は惨敗だが、そういうタイプだけに見限ると痛い目に遭いそう。
地元筆頭は不来方賞を圧勝したカミノヌヴォーだが、このメンバーに入るとちょっと見劣る。地の利でどこまで。
◎ピエールタイガー
○スタープロフィット
▲キスミープリンス
△エーシンイグアス
△ジャクソンライヒ
△カミノヌヴォー