NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
九州記念でワンツーを決めたばかりの荒尾勢、テイエムゲンキボとタニノウィンザーが遠征してきた。それにしても九州記念はこの九州大賞典のトライアルになっていて、それが中8日で行われるというのは、どういうスケジュールなんだろう。昨年はちゃんと1か月の間隔で行われていたのだが。
しかし中心はやはり地元勢で、メイホウホップ。岩手所属だった昨年は、今回と同じ2500メートルの北上川大賞典を勝利。佐賀転入後もオープンで5戦2勝、2着3回という安定した成績。しかも前走は、今回出走すれば1番人気になったであろうマンオブパーサーにわずかアタマ差の2着だった。
相手筆頭はデュナメス。重賞はこれが初挑戦だが、佐賀ではここまで25戦24連対と崩れることなく前走A2までクラスを上げてきた。オープンクラスでの活躍も望めそうだ。
3番手にはタニノウィンザー。大阿蘇大賞典に続いて九州記念でも3連覇を阻まれ、やや陰りが見えてきた感じがしないでもないが、昨年はマンオブパーサーのレコード駆けに3/4馬身差まで迫る2着。この距離で巻き返しを狙いたいところ。
中央1000万条件から転入して2連勝のアリガタイや、九州記念は4着も地元に戻ればオープン上位争いの実力があるクリムゾンベガなどにも一発の可能性。
九州記念では距離適性を考えて狙いを下げてしまったテイエムゲンキボだが、その九州記念は大雨の不良馬場で楽に逃げられたことも味方になった。さすがに2500メートルで、ほかにも前に行きそうな馬が何頭かいるメンバー構成では厳しいと思う。
◎メイホウホップ
○ディナメス
▲タニノウィンザー
△アリガタイ
△クリムゾンベガ
△テイエムゲンキボ