NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
荒尾の2000メートル重賞では無敵の強さを誇ってきたタニノウィンザーだが、3連覇を狙った3月の大阿蘇大賞典ではテットウテツビの大駆けに遭って2着。ならば新興勢力の中からミブロボーイを狙ってみたい。タニノウィンザーが休養に入った6月に転入し、9戦して3着を外したのが1度のみという安定した成績。春にはタニノウィンザーに何度か土をつけていたモエレマジックマンを相手に7月の大阿蘇賞、8月の阿蘇根子岳カップと2度の勝利。前走初めての2000メートルを好タイムで圧勝しているだけに、荒尾では重賞初挑戦でも期待できそう。
とはいえタニノウィンザーの安定したレースぶりも健在だ。大阿蘇大賞典のあとも2着3着には負けたが、もともと2000メートルよりも短い距離では取りこぼしは目立っていた。4カ月ぶりの実戦となった前走のB級特別を叩いて臨む一戦で、得意な距離だけにこのレース3連覇の期待も高い。
テイエムゲンキボは、中央1000万条件から転入してA級特別で2、1着。前走ではミブロボーイを5馬身ちぎって勝った。ここでいきなりがあってもおかしくないが、中央ではダートの1200メートルを中心に使われていた馬だけにあまり強くは推せない。
モエレマジックマンは今年1月に南関東から転入。大阿蘇大賞典ではタニノウィンザーに続く3着だったが、その後の対戦成績ではモエレマジックマンが優位。しかし夏以降は勝ち星から遠ざかり、ミブロボーイやテイエムゲンキボらを相手に分が悪い。ここでは連下候補まで。
タニノウィンザーの牙城を新興勢力が一気に崩す可能性は十分にある。
◎ミブロボーイ
◯タニノウィンザー
▲テイエムゲンキボ
△モエレマジックマン