プラネットワールドは、トレノ賞4着を挟んで3勝。特に前々走のヴェガ特別牝馬、前走のA-1選抜馬特別は、ともに4馬身差で完勝。今年5月にA-1に復帰してからようやく本格化というレース内容で、その2戦での対戦相手と、今回のメンバーを比較しても特に強敵となりそうな相手は見当たらない。7歳にして重賞初制覇のチャンス。
ナリタブラックが怖い存在。福山在籍時には全国レベルでは通用せず、地元で行われた昨年の金杯でも勝った高知のホーマンクラフトにはまったく歯が立たずという内容だった。しかし、5月の高知転入初戦を快勝。A-2戦とはいえ、福山でここ1年ほど勝ちあぐねていたときとはレースぶりが一変。その後、高知所属として福山に遠征した西日本グランプリは9番人気ながら2着と好走。6馬身離された相手がヒシウォーシイなのは仕方ないとして、笠松で重賞常連のエーシンエヴァンや、地元福山勢を一蹴し、高知に来てからの充実ぶりをアピールした。その後はダートグレードへの遠征が続き、高知では一線級と未対戦のため力関係の比較が難しいものの、ここであっさりがあっても不思議はない。
アプローチアゲンは、今年2月の黒潮スプリンターズカップでは4着だったが、そのとき先着された3頭は今回不在。4月には1900メートルの二十四万石賞で重賞初制覇を果たした。地元戦はそれ以来となるが、その間にダートグレードで強い相手に揉まれた経験で上積みがあれば勝負になる。
リワードブライトンは、福永洋一記念とトレノ賞でともに3着。相手関係を考えると今回も連下まで。
福永洋一記念で鮮やかな勝ち方を見せたイーグルビスティーだが、近走はいまひとつの内容。前走もプラネットワールドに1秒5も差をつけられて4着。巻き返しまであるかどうか。
◎プラネットワールド
◯ナリタブラック
▲アプローチアゲン
△リワードブライトン
△イーグルビスティー
アテーナが取消して、出走12頭中2勝馬は3頭いるが、そのうち2歳のオープンを勝っているのはリカチャンスのみ。フレッシュチャレンジを勝ったあと、栄冠賞は10着だったが、続く1200メートルのオープンでは、中団追走から直線で前と同じ脚色になったかと思ったところ、最後にビュンと伸びて差し切り勝ち。最後の勝負強さには見どころがあった。現時点での世代トップクラスと栄冠賞で戦っているという経験もプラスになるだろう。
相手にはフレッシュチャレンジを勝ったのみというロクイチスマイル。そのデビュー戦は、好位を取ると、直線を向いて持ったまま後続を突き放しての圧勝。稍重とはいえ1分0秒5という勝ちタイムは、時計のかかる今シーズンの馬場ではかなり優秀な時計。4馬身差2着のラブミークリームは、その後ルーキーチャレンジを勝ち、サマーチャンレンジIのファンタスティックライト賞でも4着に好走していた。その相手を突き放したのだから、キャリア1戦でも重賞で勝負になるだけのスピードは持っている。
経験という意味ではレイモニも豊富。デビュー戦はリカチャンスに3/4馬身差の2着。栄冠賞は7着で、そのほかに2歳オープン戦で僅差の2着が2度。勝ち切れないタイプとも言えるが、きっかけさえつかめば突き抜ける能力はありそう。
サンダーウィスカーは、前走リカチャンスが勝ったオープンでメンバー中最速の上りで追い込み、アタマ+1/2馬身まで迫った。
フレンズアートはデビュー3戦目の未勝利戦で初勝利を挙げ、続く前走のアタックチャレンジでは5馬身差の圧勝。確実に力をつけている。
◎リカチャンス
◯ロクイチスマイル
▲レイモニ
△サンダーウィスカー
△フレンズアート