テイエムヨカドーに連覇の期待がかかる。霧島賞には中央馬として07年度(馬インフルエンザの影響で08年1月の開催となった)から毎年挑戦を続け、3、3、2着。その後に1000万下特別を勝ってしまったため中央所属としては霧島賞への出走資格がなくなり、昨年は船橋に転厩しての霧島賞制覇。そして重賞初制覇ともなった。南関東ではもう少しのところで重賞タイトルに手が届いていないが、牝馬同士の重賞なら常に善戦。今年、半年の休養明けで臨んだ2走はともに惨敗だが、京成盃グランドマイラーズの11着は牡馬が相手、スパーキングレディーカップJpnIIIの9着は、さすがにラヴェリータやトーホウドルチェが相手ではハードルが高かった。昨年より力が落ちたということもなさそうで、第1、2回のウットマン以来の霧島賞連覇も期待できそう。
中央勢では3歳のメモリアルイヤーの実績が光る。昨年2歳時に九州産限定の新馬戦を大差で圧勝。8カ月ぶりとなった2戦目の3歳500万特別も勝利。その後は勝ち星がないが、古馬相手の1000万特別で差のない4着があり、48キロという軽ハンデで臨んだ北九州記念では着順こそ12着だが勝ち馬からはコンマ6秒差と、それほど離されてはいない。ただしダートは今回が初めてなのに加え、これまで7戦のうち6戦が芝1200メートル戦で、あとの1戦は芝1400メートル戦で12着に負けているのが気になるところ。圧勝してもおかしくはないが、ダートや距離の経験がないことから、惨敗というケースも十分に考えられる。
トライアル、大隅特別の勝ち馬キリシマウイング、同2着のネオスペチアーレ、もうひとつのトライアル勝ち馬カシノアクセル、両トライアルで好走しているカシノピストンらの中央勢にもチャンスは十分。
地元九州勢では佐賀のカミノチカラに可能性がありそう。09年は6着、昨年は7着とやや離されているが、今年5月にはA1特別を連勝するなど好調だ。
◎テイエムヨカドー
◯メモリアルイヤー
▲キリシマウイング
△ネオスペチアーレ
△カシノアクセル
△カシノピストン
△カミノチカラ