ダービーウイークの初戦として行われる九州ダービー栄城賞は、今年から月曜日開催となった。
それにしてもリリーの荒尾ダービーでの勝ちっぷりは圧巻だった。向正面から徐々に後続を離しにかかり、最後は余裕のゴールで2着に3秒5の大差をつけた。1月の花吹雪賞、2月の飛燕賞では、ともにヒシダイアナの後塵を拝しての2着だったが、ル・プランタン賞ではマンボビーンの2着もヒシダイアナ(3着)には逆転の先着。そして荒尾ダービーの圧勝。前走、古馬B2級でも3馬身差の快勝とくれば、ますます力をつけていると見ていいだろう。九州2冠獲得の可能性は高い。
相手にはやはり実績的にヒシダイアナ。花吹雪賞、飛燕賞を連勝したあとは勝てていないが、いずれも今年はレベルの高い兵庫勢に敗れてのもの。そうした強い相手との経験は生きるはず。ただ遠征の反動でガックリという可能性も否定できない。
カノヤハヤブサは、トライアルの鯱の門特選でリネンハイブリットとの接戦を制しての勝利。中央遠征の2戦は惨敗だが、それを除けば佐賀では5戦4勝。特に中央遠征後は3連勝で、力をつけているうえに底を見せていない。前走のレースぶり、そして血統的にも距離延長は歓迎だ。この馬の一発も考えたい。
そのカノヤハヤブサと接戦を演じたリネンハイブリットにも当然チャンスはありそう。中央未勝利から転入し、4連勝で臨んだのが鯱の門特選だった。
連下の可能性としてはコスモノーズアートも。この馬も中央未勝利からの転入組で、佐賀では10戦して9戦が3着以内という堅実派。鯱の門特選は先の2頭からやや離されての3着だけにちょっと差はありそうだが、展開次第で粘れるかどうか。
◎リリー
○ヒシダイアナ
▲カノヤハヤブサ
△リネンハイブリット
△コスモノーズアート