NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
このレース連覇のかかるヒシウォーシイが断然。前々走の名古屋大賞典JpnIII4着を別とすれば、地方同士のレースは昨年3月のマーチカップから13連勝中。前走オグリキャップ記念も完勝で安定感をさらに増した印象。川西調教師によると、夏はあまりよくないとのことで、このレースが約1カ月繰り上がったのはこの馬にはさらに有利と。実績的にも負ける相手はいない。
相手には、タフに全国を駆け回るトウホクビジン。3走前の東海クラウンは、実は地元東海地区では初めてのオープン勝ちだった。福山は09年3月に若草賞を制して以来2年2カ月ぶりだが、レース数にしてみると、なんと60戦ぶりの福山競馬場。その数字こそがこの馬のすごさだ。ときに凡走もあるが、ダートグレードでも3着、4着の力を持っているだけに、ヒシウォーシイを負かすまでは難しいかもしれないが、それ以外の馬が相手なら展開次第であっさりの場面も。
エーシンエヴァンは4走前のマイル争覇で3着、3走前のマーチカップで2着と重賞でも常に上位争い。前々走の東海クラウンではトウホクビジンにやや離されての4着だったが、近走の実績を見れば見劣りはしない。この馬も2着は狙える。
グランプリサクセスは、中央から兵庫に転入して4戦。前走兵庫大賞典は8着だったが、その前走ではA1特別を制した。中央では準オープンで2着、3着があっただけに、ここでも通用する可能性は十分ある。
地元勢ではクラマテングだが、09年のこのレースでは7着だっただけに、地方同士でも交流となるとちょっと厳しい。地の利を生かしてどこまで迫れるか。
◎ヒシウォーシイ
○トウホクビジン
▲エーシンエヴァン
△グランプリサクセス
△クラマテング