11連勝を狙ってヒシウォーシイがまたまた得意の笠松を使ってきた。昨年2月まで、地元名古屋以外では3歳時に大井、金沢、船橋に一度ずつ遠征したことがあるのみ。それが連勝のスタートした昨年3月のマーチカップ以降、10連勝のうちじつに7戦が笠松でのレースだ。マルヨフェニックスやキングスゾーンなど、東海地区の一線級との対戦を避けているように見えなくもないが、とにかく今回も、勝負付けが済んでいるか、明らかに格下というメンバーが相手。条件では別定となっているが、牡馬56キロ、牝馬54キロと、実質定量戦だけに、よほどのアクシデントでもない限り負けないのではないだろうか。
相手筆頭はトーセンマエストロ。中央準オープンから昨年8月に笠松に転入し、勝ち星こそないものの、スプリント3着、笠松グランプリ3着、白銀争覇2着と、重賞での善戦が目立つ。今回もヒシウォーシイさえいなければ、9歳にして重賞初勝利のチャンスだったのに、というメンバー。
エーシンアクセランも重賞善戦組。昨年のサマーカップで重賞初制覇を果たしたが、以降は重賞に7回出走して2着2回に3、4、5着が各1回。今回もトーセンマエストロとの2着、3着争いだろう。
重賞3勝の実績があるカモンネイチャだが、ここ3戦の重賞では勝ち馬から1秒前後の差をつけられている。ただそのときの勝ち馬がイイデケンシン、マルヨフェニックス、キングスゾーンと、東海・兵庫のトップクラスの馬たちだけに、今回のメンバーなら連下は十分に狙える。
ビッグポパイは、前走白銀争覇で9番人気という低評価ながら、2着トーセンマエストロにアタマ差の3着と好走。1番人気で5着だったエーシンアクセランには先着した。それが実力なら今回も上位に食い込む可能性はある。
◎ヒシウォーシイ
○トーセンマエストロ
▲エーシンアクセラン
△カモンネイチャ
△ビッグポパイ
笠松・プリンセス特別の上位3頭、ミラノボヴィッチ、マンボビーン、リジョウクラウンによる争いとなりそう。
なかでも、そのプリンセス特別では3コーナーで単独先頭に立ち、直線で突き放したミラノボヴィッチのレースぶりは圧巻だった。今回は舞台を園田に移しアウェーでの戦いとなるが、鞍上の濱口楠彦騎手にとっては何度も経験しているコースだけに、それほどマイナスにはならないだろう。
プリンセス特別で3馬身離されての2着だったマンボビーンは、デビュー勝ち以来勝ち星はないものの、重賞でも常に善戦。前走、東京2歳優駿牝馬でも、遠征馬では最先着の6着だった。このとき最下位に敗れたミラノボヴィッチがその敗戦をひきずっているようなら、マンボビーンにチャンスも広がる。
園田プリンセスカップを制したリジョウクラウンも、その後は勝ち星がない。仕上がり次第の面もあり、後方追走から向正面でまくってくるという脚質的にも注文のつくタイプだけに、展開がハマれば再び一発という可能性もある。
クインオブターフ、ミミチャン、シークレットベースあたりに実績3頭の一角を崩して馬券圏内の可能性。
1月3日の3歳一組戦は、5番人気のクインオブターフが勝ち、1番人気のミミチャンが3着、3番人気のシークレットベースが6着という結果だった。これが2勝目となったクインオブターフだが、園田プリンセスカップでは、リジョウクラウン、マンボビーンに続く3着に入った経験があり、ここ3戦で2、2、1着と調子を上げてきているだけに、△3頭の中では最上位としたい。
◎ミラノボヴィッチ
○マンボビーン
▲リジョウクラウン
△クインオブターフ
△ミミチャン
△シークレットベース