NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
クラマテングが6月以降連対を外さない安定した走りを続けている。さらに今年は重賞6戦で2勝、2着3回。連対を外したのは距離不足のマイル争覇での5着のみ。今回は明け5歳以上の重賞勝ち馬が道営時代のアドミラルサンダーしかいないというメンバーが相手で定量戦なら負けられないところ。昨年2着の雪辱を果たしたい。
5歳以上で、重賞であと一歩というのがフジノアリオン。昨年、重賞に5回出走して掲示板を外したのは名古屋に遠征したオッズパークグランプリのみ。10月の福山菊花賞ではクラマテングに3/4馬身差で食い下がる2着だった。そのときはクラマテングより1キロ重い57キロだったものが、今回は定量の56キロとなるだけに逆転も狙えそう。
3歳2冠を制し、デビュー以来の通算で重賞5勝のフォーインワンが、初の古馬一線級との対戦でどこまで迫れるか。昨年3歳終盤には、A3特別までは勝ったが、A2特別では2着まで。いきなり定量で歴戦の古馬と同重量は厳しそうだが、善戦を期待したい。
道営時代は短距離路線で活躍したアドミラルサンダーが2600メートルの距離でどうか。09年の道営シーズン終了後に転入し、福山17戦目となった前走での初勝利がクラマテングを2馬身ちぎってのもの。福山ではこれが重賞初挑戦となる。
マルサンサイレンスは重賞初挑戦となった福山菊花賞で、クラマテングからコンマ4秒差の4着。オープンクラスでは展開の助けなどがないとちょっと足りない感じだが、連下争いの可能性はある。
◎クラマテング
○フジノアリオン
▲フォーインワン
△アドミラルサンダー
△マルサンサイレンス