サカジロタイヨーは、デビューから4戦は2、3着続きでなかなか勝ち切れなかったが、その後2連勝で急激に力をつけた。特に今回と同じ舞台の前走は、2着のブライトヒーローに9馬身差をつける圧勝。勝ちタイムの1分43秒9は、同じ名古屋1600メートルで行われた過去4年のこのレースの勝ちタイムを上まわるもの。重賞初挑戦だが勝利の可能性は高い。
2番手には、北海道から転入初戦となるベラトリックス。2歳シーズン最初のスーパーフレッシュチャレンジ2着のあと、5カ月の休養を挟んで出走したアタックチャレンジを勝利。その後は2歳の特別戦を3戦して4、5、4着という成績。2歳戦のレベルの高い北海道で常に善戦なら、このあたりのメンバーなら十分に通用する。あとは仕上がり具合と当日の体調次第。
大井から転入してきたパワフルローマンも気になる存在。大井で9月に行われた準重賞ゴールドジュニアーで2着のあと、2歳の特別戦を勝利。前走の転入初戦は2歳馬ながら古馬A級3組に格付けされ、やや離されはしたものの2歳馬としては好タイムをマークしての5着。実績的にはあっさり勝ってもおかしくはない。しかしハイセイコー記念(12着)は勝ち馬が圧倒的に強かったから参考外にしても、続く大井での最終戦となった2歳の特別戦で負け過ぎなのが気になるところ。
デビュー3戦め以降の8戦いずれも3着以内でゴールドウィング賞でも3着だったナラセジンダイコ、北海道から転入初戦の2歳1組戦を勝ったゼニスパワー、近走の安定ぶりが光るサウスギャラクシーなども差はない。
ゴールドウィング賞を制したミサキティンバーだが、その後のJRA認定競走では2戦とも3着。サカジロタイヨー、ナラセジンダイコ、サウスギャラクシーなどに先着されている上に、全日本2最優駿JpnI(10着)遠征の反動も不安なだけに無印とした。
◎サカジロタイヨー
○ベラトリックス
▲パワフルローマン
△ナラセジンダイコ
△ゼニスパワー
△サウスギャラクシー