NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
金の鞍賞は、2歳馬の入厩が少なくなって一時期中断されていたが、今年元旦に明け3歳馬の重賞として7シーズンぶりに復活。そして今年は従来通り12月後半の開催に戻った。
このレースを復活させたことで2歳馬の入厩が増えたのか、それともほかに理由があったのか。いずれにしても若馬の層が厚くなることは喜ばしい。
とはいえ、出走11頭中、未勝利馬が4頭。2勝馬は2頭いるがいずれも福山からの遠征馬で、それ以外は1勝馬と、力の比較が難しい。
中心はカシャッサ。北海道では3戦未勝利で高知に転入し、2戦目となった古馬C3戦で初勝利を挙げた。前走2歳-1組戦はタレントにクビ差で屈したとはいえ、直線での叩き合いは迫力があった。
相手にはマイネビレイ。こちらはJRA未勝利からの転入馬で、前走、前述のカシャッサが出走したレースと同日に行われた2歳-2組戦を完勝。これがデビュー以来の初勝利となった。奇しくもカシャッサとマイネビレイは1300メートル戦で同タイムの1分28秒0。持ちタイムの面でも、この2頭が上位といえそうだ。
3番手にはハッコー。前走、高知転入初戦は、カシャッサと同じレースに出走し、3番人気と期待されたものの直線後退して4着。北海道時代には未勝利勝ちがあり、北海道での最後のレースとなったアタックチャレンジは着順こそ6着だが勝ち馬とはコンマ5秒差。高知なら十分に通用するレベルで、2戦目の変り身に期待したい。
スピードオーバーは、北海道未勝利から高知に転入し、その初戦は勝ち馬から2秒8もの差をつけられる大敗だったが、その後徐々に勝ち馬との差を縮めてきて、前走は3着。今回も馬券圏内の争いには加わってきそうだ。
◎カシャッサ
○マイネビレイ
▲ハッコー
△スピードオーバー