デビューから3戦3勝。いずれも2着に1秒ほどの差をつけ一方的なレースを続けているウルトラカイザーでたぶん負けようがない。前走、初の1750メートル戦も、スタートで楽に先頭を奪うとあとは持ったまま。鞍上の真島正徳騎手はほとんど何もしないまま3~4コーナーあたりではすでに後続と5~6馬身ほどの差をつけ、直線でもまったく追わずのゴールとなった。出走他馬とは、直接の対戦がなくても前々走2着のジュエルリング、前走2着のデロースを物差しにすれば勝負付けは済んでいる感じ。今後、どれほどの活躍を見せてくれるのか楽しみな存在だ。
相手にはデロース。前々走のフォーマルハウト賞では、ウルトラカイザーに5馬身差をつけられての2着だったが、前走同じく1750メートルのシリウス賞では2着のロイヤルキッスに1秒9の大差をつけ圧勝。前々走のウルトラカイザーの勝ちタイムを、同じ良馬場で大幅に上まわっているだけに、ひょっとするとという場面もあるかもしれない。ひとつ上の半兄は九州ジュニアチャンピオンを圧勝したネオアサティス。母のアイディアルクインは、大井の東京プリンセス賞2着があり、佐賀では牡馬相手に九州大賞典を制したという活躍馬の血統だ。
ジュエルリングも差はない。佐賀競馬場でのレースでは、ウルトラカイザー以外に先着を許しておらず、前走1番人気に推された荒尾の九州ジュニアグランプリは4着だったが、これはハイペースの先行争いに巻き込まれてのもの。ウルトラカイザーに真っ向勝負は難しいだろうが、どこまで差を縮められるか。
キングはデビュー戦3着のあと7戦連続連対と堅実な成績。デロースを負かした経験もあり、前走荒尾の九州ジュニアグランプリでも2着。今回も確実に上位には食い込んでくるだろう。
荒尾から唯一参戦のヌレエフクインは、九州ジュニアグランプリではジュエルリングとともに激しい先行争いを演じながらも、そのジュエルリングにクビ差先着する3着で、佐賀勢上位独占の一角に食い込んだ。今回はアウェーとなるだけに厳しいかもしれないが、不気味な存在ではある。
◎ウルトラカイザー
○デロース
▲ジュエルリング
△キング
△ヌレエフクイン