NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
近年、さまざまに条件を変更しながら行われている楠賞だが、今年は3歳以上のハンデ戦となった。それゆえ軽量の3歳馬や条件馬などがいて馬券的には興味を増した。それでもやはり近走の成績を見ると、重量を背負っても狙いは格上馬から。
バンバンバンクは、今年は重賞勝ちがなくA1特別で3勝を挙げているのみだが、やはり重賞での堅実な成績が目立つ。昨年のこのレースはハナ、クビと3頭がタイム差なしの大接戦。勝ったチャンストウライは引退。55キロのキヨミラクルが2着で、56キロのバンバンバンクが3着だった。その後の園田金盃、新春賞では、やはりバンバンバンクのほうが1キロ重いながらもキヨミラクルに先着している。対して今回はともにトップハンデの57キロ。ならばやはりバンバンバンクを上と見るべきだろう。
ただ近走の安定度ではキヨミラクルに分がある。バンバンバンクが3月の六甲盃以降8戦して2度しか連対しておらず、5着以下も目立つのに対し、キヨミラクルは今年12戦して6連対。2頭のどちらを中心にするかは、当日の調子次第だ。
重賞タイトルにはもう少しのところで手が届いていないスマイリングフィルだが、前走と4走前ではキヨミラクルを負かしての勝利。今回、トップハンデから0.5キロという重量差が微妙で、2頭に割って入れるかどうか。
軽量組では53.5キロのユキノイーグル。前々走ではB1特別を勝っており、3歳馬だけに上り目も期待できる。
前走のA1特別でキヨミラクルに2馬身半差の2着だったフセノオーだが、斤量は今回も同じ2キロ差。1年以上勝ち星がなく、逆転までは難しいだろうが、連下なら。
◎バンバンバンク
○キヨミラクル
▲スマイリングフィル
△ユキノイーグル
△フセノオー