NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
荒尾で行われる九州交流の重賞は、どうしても佐賀所属馬の活躍が目立つが、このレースも例外ではない。佐賀所属馬も出走できるようになった01年以降の過去9回で佐賀勢が6勝。荒尾勢の勝利は3回で、そのうち07年は馬インフルエンザの影響で荒尾所属馬のみで争われていることも併せて考えれば、やはり佐賀勢が圧倒的に強い。
今年も佐賀から遠征してきた3頭は手強そうだ。
中心は、佐賀勢3頭のうちの紅一点、ジュエルリング。ここまで5戦3勝、2着1回で、着外に敗れた1戦は、小倉の芝に挑戦したもの(7着)だけに、これは参考外。前走アルデバラン特別は、6番手追走から3~4コーナー大外をまくって直線で差し切り勝ち。2着のキングとは3/4馬身差がだが、最後は余裕があった。
キングも見劣りはしない。ここまですでに7戦と経験豊富で、3勝、2着3回、3着1回と安定した成績。前走アルデバラン特別は、直線で一旦はジュエルリングに離されながらも、最後は盛り返して差を詰めた。
リョウマニッポンは、ここまで2戦2勝。将来性が期待されるが、今のところトップクラスとの対戦がなく、それがちょっと気になるところ。
今年は荒尾勢でも期待が持てる馬が少なくない。ファンタジーランドは、中央からの転入初戦となった前走で6馬身差の圧勝。今回、岩永千明騎手がどんなレースをするのかも楽しみ。
サチノシェーバーはここまで3戦2勝。特に距離が伸びた前走も2着に4馬身差をつける完勝だった。
ほかに、前走で2着に差をつけて勝っているシャイニングウェイ、ヌレエフクインらにも可能性はありそうだが、さすがにそこまでは印がまわらなかった。
◎ジュエルリング
○キング
▲リョウマニッポン
△ファンタジーランド
△サチノシェーバー