NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
ナリタボブサップは今シーズン15戦して3着を外したのが2回ときわめて安定した成績。しかし重賞には5回出走して2着3回、3着2回と、常に上位争いだがまだ勝ち星がない。今回、別定のプラス10キロも十分に克服可能なだけに、ここで重賞を勝っておきたいところ。年末にはかなりの雪が降り、おそらく乾いた重い馬場にはならないはず。高重量戦でゴール前が甘くなるこの馬にとって、軽めの馬場はプラスとなる。一昨年に続いてこのレース2勝目を狙う。
フクイズミは昨年のこのレースを880キロで制したときには驚かされた。ばんえいグランプリ以降勝ち星がないものの、3着2回に4着3回と常に善戦はしている。今年も負担重量は変わらないだけに、有力といえそうだ。ただあまりに軽い馬場になると、前に行った馬が止まらず、末脚不発という場面はあるので注意しておきたい。
昨年のこのレース2着のニシキダイジンは、その後、ばんえい記念4着、ばんえいグランプリ3着、岩見沢記念3着、北見記念4着と、勝ちきれないまでも重賞で堅実な成績。前が止まらない馬場なら早め障害から上位争いも十分に可能。
高重量戦なら先行できるトモエパワーも、ばんえい記念4連覇に向けてそろそろ一線級相手に結果を出したいところ。
スーパークリントンは今季特別で1勝を挙げたのみだが、高重量戦では常に警戒が必要。
カネサブラックは今シーズン重賞4勝があるため別定30キロ加増で、ナリタボブサップとは20キロ差。さすがにこれで来たら化け物級。ばんえい記念初制覇に向け、ここは無理をしないと見て見送る。
◎ナリタボブサップ
○フクイズミ
▲ニシキダイジン
△トモエパワー
△スーパークリントン