サクセスブロッケンかエスポワールシチーか。4歳GI(JpnI)馬2頭の争い。
JBCクラシックJpnIからの古馬との対戦ではしばらく勝てなかったサクセスブロッケンだが、フェブラリーステークスGIでは7歳の最強世代を破って世代交代をアピール。そのときに逃げて4着だったエスポワールシチーは、マーチステークスGIII、かしわ記念JpnIと、控える競馬を覚えて連勝。フェブラリーステークスGIのときよりも確実に力をつけている。サクセスブロッケンが、そのフェブラリーステークスGI以来の休み明けということを考えると、エスポワールシチーのほうに分がありそうだが、今回はサクセスブロッケンの潜在能力に期待する。
エスポワールシチーは、ダートなら大崩れせずに常に堅実に走るタイプなのに対し、サクセスブロッケンはあっさり負けることもあれば、勝つときはとてつもなく強いレースをするタイプのように思う。そうしたときの能力はサクセスブロッケンのほうが高いと見る。
9歳とはいえ軽く見てはいけないのが、このレース4連覇がかかっているブルーコンコルド。盛岡のダートは適性のある馬が力を発揮するコース。ブルーコンコルドが昨年このレースを勝ったときは、一昨年以来1年ぶりの勝利。04、05年に連覇したユートピアなどは3歳時にこの盛岡でダービーグランプリを勝って以降、日本での勝ち星はこの南部杯の2勝のみだった。マーキュリーカップJpnIIIを見ても、スナークレイアースは3着以内が3回あり、クーリンガーに至っては5年連続で出走して3度の連対がある。昨年の覇者サカラートも、今年は5番人気と低評価ながらあわやスマートファルコンに先着しようかという勢いで3着だった。サクセスブロッケンとエスポワールシチーに人気が集中するだろうから、馬券的にはブルーコンコルドがおもしろそうだ。
勝ち負けになるのはこの3頭。昨年あわやの2着だったメイショウバトラー、クラスターカップJpnIIIで2着のトーセンブライトも盛岡コースとの相性はよく、3着候補。
◎サクセスブロッケン
○エスポワールシチー
▲ブルーコンコルド
△メイショウバトラー
△トーセンブライト