早くも中央や他地区からの転厩組が何頭かいて力の比較が難しいが、ここは中央3戦未勝利から転入してこれが3戦目となるバトルアツヒメから。転入初戦の秋風ジュニアは2着。前走2歳1組戦は、2番手以下を引きつけて逃げ、4コーナーまで持ったまま。直線を向いて追い出されると余裕のゴール。目一杯追われてきたエーシンシャウラに3/4馬身まで迫られたが、最後は手綱を抑えていた。父は地方のダートで活躍馬を出しているサウスヴィグラス。この距離なら父から受け継いだスピードを生かせそうだ。
勝ったり負けたりという馬がほとんどなだけに、1戦1勝のラブミーチャンに魅力を感じる。800メートルのJRA認定新馬戦は、2着に4馬身差をつけ好タイムで楽勝。3着馬にはさらに9馬身差がついているだけに、かなりの能力を秘めていそうだ。
ウィッチングアワーも気になる存在。毎年中央や南関東で活躍が目立つホッカイドウ競馬デビューの2歳馬だが、全国の地方競馬にちらばった馬たちの活躍も見逃してはならない。フレッシュチャレンジ7着、未勝利戦3着で、ともに勝ち馬からはやや離される内容で、8月に名古屋に転厩してきた。名古屋ではやや離されての敗戦が続いていたが、笠松初遠征の1400メートル戦は圧巻だった。スタート後は行き脚がつかずに離れた最後方だったが、向正面から徐々に進出。4コーナーで先頭に並びかけると、直線では後続を突き放し、2着を6馬身突き放す圧勝となった。勝ちタイムの1分30秒9も、バトルアツヒメの前走にコンマ5秒差と迫るなかなかの好タイム。続く前走は名古屋に戻って4着に負けているだけに、笠松コースに適性があるのかもしれない。そういう意味で今回は期待してよさそうだ。
前走と3走前にはウィッチングアワーに先着し、ここ3戦連続で2着のエメチャンは常に善戦するタイプ。
ヨザクラチグサはここまで3戦して未勝利だが、いつ勝ってもおかしくないようなレースは見せている。
◎バトルアツヒメ
○ラブミーチャン
▲ウィッチングアワー
△エメチャン
△ヨザクラチグサ