NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
ブリーダーズゴールドジュニアカップを制したビッグバンの鞍上、桑村真明騎手のレースぶりは見事であった。スタート後はじっくり後方に構え、向正面から徐々に位置取りを上げ、直線を向いて追い出すと後続をみるみる引き離した。今年栄冠賞で初めて重賞を制したとは思えない落ち着きぶりで、その栄冠賞を制したオノユウを楽々と4馬身突き放した。オノユウはその後にフローラルカップを完勝していることを考えても、ビッグバンの強さがわかろうというもの。余談にはなるが、7月28日のマヤノトップガン賞でビッグバンを負かしたブンブイチドウが同日の川崎・鎌倉記念に遠征している。ともに角川厩舎で、グランド牧場のオーナーブリーディングホース。このコンビが門別と川崎で同日重賞制覇という可能性も十分に考えられる。
相手にはラスカルキッド。ここ2戦のウィナーズチャレンジは惜しいところで勝てていないが、中団や後方からゴール前でしっかり伸びてくる末脚には見どころがあり、展開ひとつで突き抜ける可能性はある。
9月9日のウィナーズチャレンジで、そのラスカルキッドを抑えて逃げ切ったのがモエレクリューガー。デビュー2戦目からいずれも1番人気で3連勝。今回、重賞や中央の芝を経験してきたちを相手にどこまで粘れるか。
フレッシュチャレンジを大差で圧勝のキャニオンショットが、このメンバーに入ってどこまでやれるか楽しみなところ。
ブリーダーズゴールドジュニアカップではスタートで大きく出遅れたニューブラウンがここで巻き返したいところ。
◎ビッグバン
○ラスカルキッド
▲モエレクリューガー
△キャニオンショット
△ニューブラウン