抜けた実力馬がなく、重賞で勝ったり負けたりという馬が何頭もいて、難解な一戦。
ここは重賞初制覇のかかるエーシンアクセランから狙ってみたい。今シーズン、重賞戦線では勝てないレースが続いているが、A2特別を完勝で2連勝中。何より1600メートルは16戦14勝、2着1回という得意の舞台。勢いと距離適性で重賞初制覇といきたいところ。
勢いなら負けていないのがカモンネイチャ。前々走の船橋遠征を別とすれば、東海地区ではA3特別、A2特別、重賞と3連勝中。前走名港盃は、外枠から3番手の好位につけると、ゴール前で力強く差し切った。こちらもマイルは11戦7勝、2着3回と得意の舞台だ。
重賞9勝と実績上位のウイニングウインドだが、今年重賞で3戦していずれも1秒以上の差をつけられての敗戦と、8歳になっての衰えは否めない。ただ、前走名港盃は出負けして馬群に揉まれる、らしくないレースだっただけに、まだ見限るわけにはいかない。
ミツアキタービンは毎度毎度書いているように脚元次第。3月のマーチカップではエーシンアクセラン以下に6馬身差をつける圧勝。力を発揮できる状態にあれば、このメンバーなら圧勝もあるのだが。
ケイアイカルディナは、前走園田に遠征したオッズパークグランプリ2009こそ5着に敗れたものの、昨年3月に笠松に移籍後笠松・名古屋では4着を外さない堅実なレースぶりでオープンまでクラスを上げてきた。馬券圏内の争いには食い込んできそうだ。
名港盃2着のテキサスイーグル、昨年末の東海ゴールドカップを制したオグリシルクなども上位争いに食い込む力はあるが、近走の成績や、休み明けであることなどから、さすがに印が回らなかった。
◎エーシンアクセラン
○カモンネイチャ
▲ウイニングウインド
△ミツアキタービン
△ケイアイカルディナ
兵庫の古馬3強の1頭アルドラゴンにとっては、ライバルのチャンストウライ、ベストタイザン不在のここは負けられない一戦。前走オッズパークグランプリ2009は、東海の2頭に先着を許したが、地元最先着の3着は確保した。5月に遠征したさきたま杯JpnIII(7着)のあとは調子を上げているようだ。
年明けの新春賞を制した4歳馬バンバンバンクが、再び歴戦の古馬との重賞で上位争いに食い込みたいところ。前走5頭立てのA1特別は1番人気ながら4着だったが、叩き2戦目の今回は上積みに期待したいところ。
昨年3歳時の最終戦、楠賞ではバンバンバンクからやや離された3着だったツルマルメジャーだが、年明け後は7戦してオール連対。古馬一線級とは初対戦となるが、勢いに期待したいところ。
昨年の姫山菊花賞以来勝ち星から遠ざかっているモエレトレジャーは、さすがに近走衰えは隠せないが、ここ2戦のA1特別は逃げ粘ってともに2着。今回もマイペースの逃げに持ち込みたいところ。
高知から遠征のブラッドディガーは、今年5月に高知に転入して勝ち星こそないものの、今の高知勢の勢いなら一発があるかもしれない。
◎アルドラゴン
○バンバンバンク
▲ツルマルメジャー
△モエレトレジャー
△ブラッドディガー