NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
昨年新設された、年度末に行われるファン投票のファイナルグランプリ。
ナムラベンケイにとっては、当面のライバルであるムサシボーやサムライランボーが不在で楽なメンバーになった。重賞勝ちは昨年4月の福山桜花賞以来遠ざかっているだけに、ここは勝たなければならない一戦。
相手はちょっと難解。A2あたりなら好勝負だがA1特別や重賞だと苦戦というメンバーばかりで迷うところだが、前走桃の花特別(A1)で3着のアナザースターが相手筆頭。中央時代も福山に移籍してからも勝ち星がないが、常に好走はするタイプ。正月の福山大賞典でもレコード勝ちのムサシボーから0秒3差の3着があり、このときはナムラベンケイ(5着)に先着している。一発があってもおかしくない。
クラマテングは、昨年3歳時に鞆の浦賞と福山王冠を制した2冠馬。古馬一線級相手の福山大賞典はさすがに厳しかったが、2月にはA1A2特別を勝った。ナムラベンケイ以外の相手なら十分勝負になりそうだ。
ブラックパワーは昨年の金杯を8番人気で勝ってあっといわせた。今年は重賞やA1特別でいずれも勝ち馬から1秒以上の差をつけられているが、兵庫所属時代から人気がアテにならない穴馬だけに、押さえておく必要はあるかもしれない。
◎ナムラベンケイ
○アナザースター
▲クラマテング
△ブラックパワー