NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
JpnIIIの黒船賞だが、過去の勝ち馬を見ると、ノボジャック、サウスヴィグラス、マイネルセレクト、ブルーコンコルドと、GI(JpnI)勝ち馬がずらり。残念ながら昨年は休止されたが、ダート短距離路線では重要なレースとなっていることは間違いない。
原因不明の顔面神経痛から復活したフェラーリピサが、このメンバーでは実力最上位。根岸ステークスGIIIでは好位3番手から直線絶好の手ごたえで抜け出した。続くフェブラリーステークスGIは並み居るGI馬に混じって、勝ったサクセスブロッケンの驚異のコースレコードから0秒4差の5着。ヴァーミリアン(6着)には先着した。高知競馬場は小回りでレースがしやすい競馬場ではないが、実力が出せれば負けることはないだろう。
相手はアルドラゴン。兵庫に移籍してからは惜しいところでダートグレードのタイトルに手が届いていないが、JBCスプリントJpnI3着以降は好調持続。フェラーリピサは手ごわいが一矢報いたいところ。
ヴァンクルタテヤマは東京盃JpnIIで1番人気に期待されながら3着に敗れて以来の実戦。休み明けでどうかだが、まだまだ底を見せていない楽しみはある。
前回(07年)の覇者リミットレスビッドは、10歳となってさすがに全盛時の力を期待するのは酷だろう。
トーセンブライトは、昨年のマリーンステークスでフェラーリピサをしりぞけ、エルムステークスGIIIでは同馬の1 1/4馬身差の2着。人気がないようなら一発を警戒したい。
◎フェラーリピサ
○アルドラゴン
▲ヴァンクルタテヤマ
△リミットレスビッド
△トーセンブライト