年度末恒例の荒尾古馬の大一番。大晦日には肥後の国グランプリという重賞が行われているが、賞金的にもこちらのほうが上で、歴史的にもはるかに長い。
ちなみに昨年末の肥後の国グランプリは、スタートから向正面までほぼ1周、ダイワマックワンとケイウンヘイローが激しくやり合って共倒れとなり、波乱の結果となった。
年が明けてケイウンヘイローはA級特別を4戦して2勝、2着2回。先着を許したのはいずれもダイワマックワンで、そのダイワマックワンが今回不在となれば、やはり中心となるのはケイウンヘイローだろう。2007年1月に中央から再転入して以降、荒尾のみで38戦して3着を外したのは、その肥後の国グランプリを含めて2回だけという安定した実績は断然だ。
相手は肥後の国グランプリを制したタニノウィンザー。昨年秋に転入後、勝ち星はその肥後の国グランプリだけだが、この距離で長く使える脚は魅力。ただこの馬が台頭するには展開次第というところはある。
3番手にはカシノマルス。昨秋転入後、C級からB級まで9戦して3着を外したのは1度だけという上がり馬。重賞初挑戦だが、勢いで上位争いの可能性はある。
肥後の国グランプリで1番人気に推されながら3着に敗れたエランセは、その後いまひとつ精彩を欠いている。着順だけ見れば4、3、4着だが、いずれも勝ち馬から1秒近くかそれ以上離されている。実績的にはケイウンヘイローにもヒケをとらないのだが。
9歳のノースダンシングがここ3戦のC級からB級特別で1、1、2着と好調。2007年には1番人気で九州記念を制し、昨年もオープンで上位争いをしていた。ムラ駆けではあるものの、連下では押さえておきたい。
◎ケイウンヘイロー
○タニノウィンザー
▲カシノマルス
△エランセ
△ノースダンシング